五月病、実感する人は全体の3割以上!年代や職業の違いも影響大
新年度が始まり、私たちの日常が新しいリズムに移行する中、特に連休明けに感じる「五月病」に悩む人が増えていることが、株式会社フォーイットによる全国調査で明らかになりました。
調査の背景
4月の新生活に伴う緊張や疲れが、連休が終わる頃に影響を及ぼすことから、五月病という言葉が広まっています。しかし、実際にはどれほどの人がこの現象を体験しているのか、具体的な数字は不透明でした。そこで、同社は20代から60代の男女500名を対象に、五月病に関するアンケート調査を実施しました。
調査概要
- - 対象者: 20歳〜69歳の男女
- - サンプル数: 500人
- - 調査方法: インターネットリサーチ
- - 実施日: 2025年4月18日
調査結果
アンケートにおいて、「五月病になった(と感じた)ことがあるか」という質問に対し、以下のような回答が得られました。
1. ある: 10.2%
2. 心当たりがある気がする: 21.2%
3. ない: 55.4%
4. わからない: 13.2%
この結果から、全体の31.4%が何らかの形で五月病の影響を感じていることが明らかになりました。
年代による違い
年代別に見ると、特に20代から50代の間での感じ方が顕著です。20代から50代の回答者の中では、「ある」または「心当たりがある」と回答した人が約30%から40%に達するのに対し、60代ではその数字が「ある」が2.0%、「心当たりがある」が9.0%と、かなりの差が見られました。これは、若年層が新入社員や昇進などの転機にさまざまなプレッシャーを感じやすいためと考えられます。
職業別の影響
次に、職業別のデータを見てみましょう。「ある」または「心当たりがある」と回答した方が最も多かったのは、会社員や公務員の職業層でした。これに対して、自営業や自由業の方は「ない」と答えた割合が58.7%に達し、職業による差が際立ちました。会社員や公務員は、特に連休前後の業務の切り替えに苦労しがちで、不調を感じることが多いのかもしれません。
ストレス管理の重要性
新生活を始める中で、実は自覚しないうちにストレスを抱え、五月病の症状が現れることがあります。心身の健康を保つためには、定期的に気分転換を図り、ストレスを発散することが大切です。特に新生活に適応しようとする若年層は、自らの状態に敏感になり、適切なリフレッシュ方法を見つけることが求められます。
まとめ
五月病を経験している人は意外に多く、年代や職業によってその感じ方に差があることが明らかになりました。ストレスを軽減するための取り組みや意識が、今後の生活の質を大きく左右することでしょう。