エンジンオイル交換の多様化
近年、自動車業界は新たな潮流「CASE」への移行が進んでおり、その中でエンジンオイル交換に対する意識も変化しています。この動きを受け、株式会社CAPはエンジンオイルに関する実態調査を実施しました。この調査では、エンジンオイル交換を行う際の利用者の傾向や意識を明らかにし、よりよいサービスの提供に役立てることを目的としています。
調査の概要
本調査は2025年8月に実施され、1,025名が自動車または二輪車を保有する20代から70代の男女を対象としていました。調査方法はインターネットを利用し、性別は61%が男性、39%が女性という結果になりました。また、年代別では50代が最も多く、特に関東圏に住む方が多く回答しました。
エンジンオイル交換の主な供給元
ユーザーがどこでエンジンオイルを交換しているかについての調査では、約52%の人がディーラーを利用しており、次いで整備工場も多く利用されていることが分かりました。これらの結果から、購入時点からの継続的利用や、メーカー純正品への信頼感が影響を与えていることが感じられます。
オイル交換の頻度とその背景
調査によると、エンジンオイル交換の頻度に関しては、約38%が半年に一度程度の割合で行っていることが示されました。年に1回以上交換する方も全体の60%以上にのぼり、一定のメンテナンス周期を守っている様子が伺えます。興味深いことに、保有年数が長い車両ほど、オイル交換の頻度が少なくなる傾向が見られました。
エンジンオイル交換のタイミング
オイル交換のタイミングについては、車検時にまとめて行うという意見が35%を占めました。その理由としては、車検時に一度に整備が済むという合理性が支持されていることが考えられますが、車検は主に2年ごとに行われるため、年に1回以上交換を行う人々の理由としては、走行距離など他の要因も影響しているようです。
エンジンオイル選びの悩み
オイル交換に際しての悩みとしては、「面倒くさい」が24%を占めており、次いで価格が高いと感じている人も20%にのぼります。このことが、オイル交換を先延ばしにしてしまう心理的なハードルを示しています。さらに、自分の車に適したオイルを選ぶ際の知識不足から、適切な選択ができないという声も上がっています。
重視される選択肢
エンジンオイルを選ぶ際には、価格が55%と最も重視されていますが、自分の車への適合やブランドも多くの人に支持されていることが分かりました。特に、純正オイルの認知度は高く、購入経験も4割以上を占めており、他のブランドに比べて圧倒的な信頼を得ています。他のブランドについては、知名度はあるものの実際の購入に至らないケースも目立ちました。
今後の展望
今回の調査を通じて、エンジンオイル交換の実態や意識が明らかになり、ユーザーのニーズに対する理解が深まりました。特に、価格や適合性が重視される中で、エンジンオイル市場全体の利用意欲を高める施策が求められます。今後、企業としては情報提供や選択肢を明確にし、顧客接点の強化を図ることで、エンジンオイル市場がさらに発展することが期待されます。
株式会社CAPは「第61回 JAPAN DIY HOMECENTER SHOW 2025」に出展予定で、自社の強みを活かし新たな顧客層へのアプローチを模索しています。展示会を通じて、製品の魅力を伝え、多様化するニーズに応える取り組みを進めていく所存です。