筑前高校の生徒たちが挑むノーコードアプリ開発プロジェクト

福岡県立筑前高等学校の2年生43名が、ノーコードでのアプリ開発に挑戦します。この取り組みは、業務アプリ作成ツール「サスケWorks」を活用し、社会や身近な問題を解決するためのアプリケーションの開発を目的としています。

プロジェクトの背景

筑前高校では、理系と情報技術を融合した学びを提供しており、今回のプロジェクトもその一環です。生徒たちは、プログラミングの知識がなくてもアプリを開発できる環境を提供され、自らのアイデアを形にする機会を得られます。これにより、彼らの論理的思考や創造力、課題発見力が育まれることを目指しています。

教科横断的な学び

具体的には、今回は『情報Ⅰ』と『総合的な探究の時間』という2つの科目を組み合わせ、実施されます。『情報Ⅰ』では、プログラミングやデータベースなどの基礎知識を学び、情報社会における問題解決能力や情報活用能力を養います。この経験は、今後の大学入試共通テストにも活かされることが期待されており、文理を問わず重要な力となります。

アプリ開発への挑戦

生徒たちのアプリ開発における想定例として、以下の2つのアプリが挙げられます。

1. 登校前チェックアプリ
毎日の体調や気分、天候を記録し、教員が生徒の全体状況を把握することで、早期に問題に対処できる仕組みを提供します。

2. 文化祭企画マネジメントアプリ
文化祭準備のスケジュールや役割分担、予算管理を効率化し、各タスクの可視化と情報共有を行います。

このように、日常生活や学校行事に役立つアプリが開発されることで、生徒たちの理解と経験が深まります。

期待される効果

福岡県立筑前高校の校長、山本秀史様は、この取り組みが生徒の創造力や課題発見力を育む素晴らしい機会であると述べています。また、地域大学との連携により、単なる学校内での学びにとどまらず、社会とのつながりを深める重要性にも言及されています。

福岡県議会議員の加地邦雄様も、最近のICTを活用した教育は、学生にとって重要なスキルと経験を生むと強調しており、このプロジェクトが子どもたちに大きな影響を与えることを確信しています。