ブルネル賞2025受賞
2025-09-25 15:24:24

ブルネル賞2025で福岡の鉄道デザインが栄冠!熱い評価を受けたプロジェクトの詳細

福岡が誇る鉄道デザインが世界に認められる



2025年9月24日、ロンドンでトレインデザインの最も名誉ある賞の一つ、ブルネル賞2025の授賞式が行われました。この年の応募作品は120点以上に上り、専門家たちによる厳正な審査の末、21のプロジェクトが優秀賞、19のプロジェクトが奨励賞を獲得しました。特に注目を浴びたのが、福岡を拠点とするJR九州が開発した「819系(DENCHA)」と「長崎駅」です。

優秀賞を受賞した819系(DENCHA)



819系「DENCHA」は、未来志向の設計が施された次世代型電車です。環境に配慮したこの電車は、蓄電池を使用して架線のない区間を走行する能力を持ち、持続可能な鉄道の象徴となっています。デザインは白を基調に、青色が地球を象徴するよう表現されており、電池をモチーフにしたロゴも特徴的です。内装では、モダンなファブリックと木材を用いた温かみのある雰囲気が演出されており、現代の生活空間に溶け込むような、心地よい空間が作り上げられています。

特に注目すべきは、座席の両端に組子を模したデザインの仕切り壁があり、日本の伝統を感じさせながらもスタイリッシュな印象を与えています。このような先進的なデザインは、和と洋が融合した独自の魅力を醸し出しています。

世界唯一の頭端駅、長崎駅



長崎駅もまた、ブルネル賞2025で優秀賞を受賞したプロジェクトの一つです。この駅は、日本では唯一の頭端駅で、新幹線と在来線が同じ場所に佇む独特の構造を持ち、海に開けたデザインが特徴です。“長崎らしさ”を体現するために、波佐見焼の陶板や、ハルデスレンガを模したタイルが使用されています。ホームの屋根は流線型で、「海」や「帆」を連想させるデザインが施されており、この駅自体が美しい景観の一部になっています。

また、駅舎には膜屋根が採用され、光が透過することで明るく開放感あふれる空間が生まれています。これにより、長崎市内の「世界新三大夜景」の景色を演出する要素ともなっており、訪れる人々にとっては忘れられない体験を提供しています。デザインは地域内の専門家と地元の自治体による共同の議論を経て整えられたものです。

奨励賞を受賞した地元の名所



さらに、奨励賞には「嬉野温泉駅」と「36ぷらす3」が名を連ねています。嬉野温泉駅は、伝統を踏まえたデザインで「未来へつながる出逢いの舞台」となることを目指しています。自然豊かな温泉地に根ざした美しいデザインが、訪れる人々を温かく迎え入れます。また、「36ぷらす3」は、クラシカルな雰囲気とスタイリッシュな外観からも、九州の魅力を発信する役割を担っています。

これらの賞の受賞は、単なるデザインの成功だけでなく、地域への誇りをもたらしてくれます。今回の受賞を通じて、ブルネル賞がどれほどの仕事を重要視しているのかを改めて考えさせられました。これからも福岡エリアから生まれる新しいデザインの流れに期待が高まります。未来の交通網におけるさらなる進化に、我々は注目しつつ期待を寄せることでしょう。


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