eWeLLが生み出す看護現場の革新
2025年7月17日、東京ビッグサイトにおいて開催された看護DXアワードの表彰式で、株式会社eWeLLが「home nursing賞」を受賞した。この受賞は、同社が展開する訪問看護向けのデジタルトランスフォーメーション(DX)サービスの質の高さが評価された結果である。
eWeLLの強み
2012年の設立以来、eWeLLは訪問看護専用の電子カルテ「iBow」をはじめとする革新的なソリューションを提供してきた。特に注目されるのは、生成AIを利用して看護計画や報告書の下書きを瞬時に作成する「AI訪問看護計画・報告」だ。このシステムにより、看護師は記録作成にかかる煩雑な時間を大幅に削減し、より多くの時間を実際のケア業務に振り向けることができる。
受賞の背景
今回の受賞に関し、eWeLLの代表取締役社長である中野剛人氏は、「データとテクノロジーの力で在宅医療の新たな可能性を探求しており、看護師の皆さんと共に安心して在宅療養できる社会の実現を目指しています」とコメントしている。
AIで実現する業務効率化
「AI訪問看護計画・報告」は74万人以上の医療データと7,200万件以上の訪問看護記録を学習したAIにより、経験や知識に関係なく、標準的で質の高いケア計画が立てられるように設計されている。この仕組みによって、看護師はより効果的に患者に寄り添うことができる。実際に、2025年のデータによると、全国2,800事業所で86,000人がこのシステムを利用しており、報告書の作成時間を平均で「15分以上」短縮できたという。
利用者の声
ユーザーからは「以前は時間が足りないと感じていたが、AIでサポートされることでケア業務に集中できるようになった」との声もあり、システムの導入による効果が実感されている。さらに、99%超の高い継続率もその証明である。
医療情報の安全性
eWeLLは、個人情報の取り扱いにも十分な配慮を行っており、匿名化やオプトアウトの仕組みを整備することで、安心してAIを活用できる環境を提供している。これは、在宅医療におけるデータ利用の透明性と安全性を保証するものである。
在宅医療の未来を切り開く
eWeLLは、看護師たちの「困った」という声を真摯に受け止め、彼らが必要とするサービスを作り上げてきた。同社は、看護の現場に寄り添うことで、業務負担を軽減し、より良いケアを提供する環境づくりを進めている。このような取り組みは、経済産業省の「DXセレクション2025」や「KANSAI DX AWARD2024」など、数多くの公的アワードで評価されており、これまでに受賞したアワードも累計で6つにのぼる。
まとめ
看護業界のDX化が急速に進む中、eWeLLの取り組みは、在宅医療のプラットフォーマーとしての地位を確立しつつある。これからも、同社が目指すのは、全ての人が安心して在宅療養できる社会の実現だ。医療現場における技術の進化は、看護の質を一層高め、患者のQOL向上にも寄与することが期待される。
詳しい情報は、
eWeLLの公式サイトを参照してほしい。