環境保護と省エネを実現するシャボン玉石けんの挑戦
福岡県北九州市に本社を構えるシャボン玉石けん株式会社は、1910年に創業し、「健康な体ときれいな水を守る」という理念のもと、無添加石けんを製造しています。近年、同社は環境への配慮をより一層強化するため、アトラスコプコ株式会社の省エネ型インバーターコンプレッサーを導入し、期待以上の効果をあげています。
環境負荷の軽減への取り組み
シャボン玉石けんは、持続可能な製品開発に取り組む姿勢を貫いています。サステナビリティ中期計画を策定し、2030年を見据えた目標を全社で共有。社長からの定期的な方針発表を行い、全社員が共通の理解を持ちながら活動しています。また、製造部の古市真様は、次世代に自然をつなげるため、企業理念を基に全社員で取り組んでいるとのこと。
同社は、工場全体の省エネ化を促進するために、プロジェクトチームを発足。インバーター化はもちろん、再生可能エネルギーの導入やLED照明の切り替えなど積極的な施策を実施しています。
コンプレッサーの老朽化と新しい技術の導入
最近、劣化していたコンプレッサーの更新が急務でした。工場内でエアを駆動させるために必要な基幹設備であるコンプレッサーの老朽化は、効率化の妨げとなっていました。そのため、アトラスコプコが提供する新型の省エネインバーターコンプレッサーへの更新を検討しました。
古市様は、アトラスコプコの信頼性について以前は知らなかったが、情報収集を進める中で、世界的に名高いメーカーであると認識を改めたと振り返ります。アトラスコプコの製品はEU基準に基づく高い効率性能と、無料の省エネ診断が提供されることから、シャボン玉石けんは導入を決定しました。
具体的な省エネ効果
最新のGA22VSD+2台導入後、コンプレッサーの月間消費電力は大幅に減少しました。特に、電力削減率は約3.9%に達し、CO₂排出量の軽減にも寄与しています。梶原潤様は、生産量が増加している中で、全体の電力消費量も4.5%減少していることを実感しており、「期待以上の結果が得られました」と述べています。
未来への展望
シャボン玉石けんでは、石けんを使用した新たな事業展開にも挑戦しています。環境に優しい無添加石けんを利用した消火剤の開発に取り組むなど、持続可能な事業を進めています。古市様は、皆が求める高品質な無添加石けんの良さをしっかりと伝えつつ、安心・安全な製品を提供し続ける決意を語りました。
下世代への道を開くために、そして健康と環境を守り続けるために取り組むシャボン玉石けんの姿勢は、多くの企業にとっての模範となるでしょう。これからも彼らの活動から目が離せません。