北九州市、官民一体で人材不足を解決へ向けた取り組みを開始

北九州市が人材不足対策を進める官民対話テーブルを設立

北九州市では、若者の定着と企業の人材確保に向けた新たなプロジェクト、「地域力で人材確保アクション」が始まりました。この取り組みの一環として、北九州商工会議所や経済界の関係者、中小企業の経営者、さらには地域の課題に取り組みたい大学生など、多彩な参加者が集まる『人材不足を乗り越える官民対話テーブル』が設置されました。

第1回目の開催内容

第1回目の会合は5月30日に行われ、テーマは「若者の採用や定着」。この中で参加者は、企業間での人材奪い合いや北九州の知名度の低さが、若者の就職選びに影響を及ぼしていることを率直に訴えました。発言の中には、

- 「北九州のイメージを良くし、働くイメージを醸成する必要がある」
- 「早期離職を防ぐため、UIターンや第二新卒者の再就職を考慮するべき」

といった、未踏のポテンシャルを引き出すための提案が数多くありました。

多様な人材に焦点を当てる第2回目

続く第2回目は、6月26日に開催予定で、テーマは「女性・シニア・外国人等の多様な人材の活躍」です。多様性を取り入れることで、埋もれがちな働き手を活かすための方法について、建設や介護業界など実際の現場の声を交えながら、本音のディスカッションを行います。

さまざまな提案が寄せられた第1回目

第1回では、若者にアプローチを図るための施策としていくつかの意見が出ました。例えば、幼少期からの工場見学や地域イベントを通じて、地元への愛着を醸成することが効果的ではないかとの意見もありました。また、家庭のサポートが就職活動において重要な役割を果たすことを示す文献も挙げられました。
さらに、採用・定着においては対象者によってキーマン（親、教師など）が変わるため、それに応じた施策が必要との声が上がりました。

企業側から寄せられた意見には、中小企業が一丸となって人材採用に取り組む必要性や、北九州の魅力を広く知らしめるための発信力を強化する必要があるという指摘もありました。

未来を見据えた官民の連携

北九州の地域振興や人材確保の取り組みは、今後も継続され、官民が一体となって様々な施策を実行していくことでより良い職場環境を構築する土台となるでしょう。第3回以降も「副業・スポットワーク」「DXを活用した生産性の向上」など、多岐にわたるテーマが設定されており、これにより地域全体として人材を育成するメッセージを発信していく構えです。

北九州市が、どのようにして人材不足を乗り越え、地域の活性化を進めていくのか。次回の官民対話テーブルから目が離せません。