中村学園大学とeatasの共同研究が始動
福岡市にある中村学園大学とeatas(イータス)が新たな学術的カリキュラムの開発に向け、共同研究を始めました。このプロジェクトでは、栄養士が持つべき「行動変容支援スキル」を明らかにし、それを可視化することを目指しています。eatasは約1,000名における栄養指導データを活用し、具体的な成果に結びつく教育プログラムの構築に取り組みます。
背景:管理栄養士に求められる対話力
近年、パーソナルな栄養支援の必要性が高まる中、管理栄養士にはもはや単に知識を伝えるだけではなく、個々の生活背景に寄り添い、行動を変える力—すなわち「対人支援能力」が求められています。しかし、従来の教育方法では、座学やロールプレイ中心の授業が多く、実践で求められる高度な対話スキルの習得には限界がありました。これに対処するため、実証的かつ科学的根拠に基づく教育プログラムが急務とされています。
目的:1,000件のデータによる指導スキルの実証
本研究の核となるのは、eatasが過去に蓄積した1,000名以上のユーザーのデータです。以下のプロセスを経て、管理栄養士の指導スキルを科学的に実証しようとしています。
1.
対話スキルの分析と可視化
指導の結果と対話内容を関連付け、信頼関係の構築や行動変容に寄与する具体的な対話スキルを抽出します。
2.
統計的分析
指導スキルとその成果の相関を統計学的に評価し、教育の効果を測るための客観的な指標を確立します。
3.
教育モデルの構築
実際の成功事例をもとに、効果的な対話手法を分類し、実務に役立つ教育プログラム、教材へと展開します。
未来の展望:専門職としての管理栄養士の地位向上
この研究によって得られた知見をもとに、管理栄養士養成機関や現職者の研修プログラムに新しい教育モデルを取り入れる予定です。そうすることで「成果に直結するスキル」を持つ管理栄養士を育成し、業界全体の教育水準を向上させていきます。この取り組みは、栄養士の社会的地位を向上させるだけでなく、質の高い食事指導をより多くの人々が受けられる社会を目指すものです。
代表のメッセージ
eatas株式会社の手嶋英津子代表は、「母校との共同研究を非常に嬉しく思っています。管理栄養士は単に栄養の知識を伝えるだけでなく、一人ひとりに寄り添い、行動変容へ導く重要な役割を担っています。この共同研究を通じて科学的根拠を持った教育モデルを確立し、多くの管理栄養士が自信を持って活動できる社会を築いていきます」とコメントしています。
中村学園大学やeatasの動向に注目し、今後の展開を楽しみに待ちたいところです。