柳川藩主立花邸を守る新たなアプローチ
福岡県柳川市に位置する文化財、柳川藩主立花邸御花。この地に新たな試みが始まります。その名も「Joshu(畳オーナー制度)」。この制度は、文化財廃材を利用して畳を再生させ、地域の文化を支えようというものです。2025年6月1日から募集がスタートし、一般の方々がこの偉大な文化財に直接関わる機会が提供されます。
プロジェクトの概要
この制度を導入するのは、一般社団法人SAMURAI REBIRTHの代表理事、立花健太郎氏です。彼は、文化財と循環型経済を結びつけるプロジェクト「畳REBIRTH」を通じて、一般の人々が歴史的な建物を支援できる仕組みを構築しました。具体的には、立花邸の大広間で実際に使用される畳を個人がオーナーとして支えることができます。
オーナーになると、その名前が畳の裏に記され、文化財の一部として未来に受け継がれます。これは、ただの参加ではなく、自らが歴史の一端を担っているという実感を得ることができる貴重な経験です。
背景と意義
これまで「文化財を守る」と言えば、国や自治体の保存活動が一般的でした。しかし、このプロジェクトは「文化財をジブンゴトとして捉える」ことを目指しています。これは、民間や個人が文化財保全に積極的に参加する新しいモデルを作ることによって達成されます。さらに、畳は廃材となった古畳から生まれた堆肥で育てたイ草を使って再生されるため、持続可能な生産プロセスを構築しています。これにより、文化財の活用方法としても注目を集めているのです。
オーナー様への特典
この制度に参加することで得られる特典も魅力の一つです。・『Joshu認定書』が発行され、シリアルナンバーが付与されます。・5年間の見学フリーパスが提供され、立花邸の建物を自由に利用することができるのです。また、オーナーの名前とメッセージが畳の裏面に印字されるほか、希望者には後日特別イベントへの招待も行います。
お申し込みについて
興味がある方は、2025年6月1日からの募集に注意が必要です。オーナーの席は先着80名までと限定されているため、興味がある方は早めの申し込みをお勧めします。申し込み方法は、特設ページ(
SAMURAI REBIRTH)からアクセス可能で、畳1枚あたり100,000円(税込)で支援ができます。
代表メッセージ
立花氏は「文化財を“消費する”時代から、“共につくる”時代へ」と語り、文化財を未来に繋げる仲間が増えることを期待しています。この新たな試みにより、単なる訪問者から文化を守る一員となることで、地域全体に新たな活力を生み出すことができます。
お問い合わせ先
本プロジェクトに関する問い合わせは、一般社団法人SAMURAI REBIRTHまでご連絡ください。担当者は立花健太郎氏で、
[email protected]までメールでのお問い合わせが可能です。また、詳しい情報は公式ウェブサイトにて確認できます。
この新たな文化財支援制度が、柳川市の魅力をより多くの人々に伝え、次世代へと繋がる礎となることを願っています。