福岡発!越境EC新時代への一歩
福岡市を拠点に構える売れるネット広告社グループ(証券コード9235)が、アメリカで急成長を遂げているアジア食品特化型ECプラットフォーム「Weee!」に参入するプロジェクトを発表しました。この取り組みは、グループの「越境EC 2.0 構想」の第一弾として位置づけられ、今後のグローバル戦略をより進化させるものとなります。
Weee! とは何か
「Weee!」は、2015年に誕生し、米国内のアジア系消費者を主なターゲットとして製品を提供しています。全米主要都市で流通網を展開しており、アジア食材や日用品、さらには生鮮食品の翌日配送を可能にしています。2023年には企業評価額が約41億ドルに達し、その市場での影響力を強化しています。
背景には、アジア系移民の増加と「母国の味」を求める消費者のニーズがあり、今後6年間で年平均成長率7%以上も見込まれています。このように「Weee!」は、北米における越境消費の新たな象徴となっているのです。
新たな運営代行の取り組み
売れる越境EC社が行うこの新しいプロジェクトは、日本ブランド商品をWeee!で効果的に販売するための運営支援を中心に進められます。具体的には、以下の主要な活動が計画されています:
1.
日本ブランドの参入支援:Weee!への出店を希望する日本企業に対し、商品登録や販促設計、在庫の管理、物流支援などを包括的に行う支援モデルを考案します。
2.
販促クリエイティブ・運営支援:グループが持つ「最強の売れるノウハウ®」を駆使し、広告戦略や顧客関係管理(CRM)の設計を実施。これにより、リピート購買を促進します。
3.
米国消費者データのフィードバック:Weee!から取得するリアルな消費データを基に、日本市場にも役立てる知見を提供する仕組みを構築。
このプロジェクトは、単なる販売支援にとどまらず、Weee!上で日本ブランドが成長するための基盤を提供することが目的です。
戦略的連動の必要性
売れる越境EC社の強みは、売れるネット広告社グループが保有する「最強の売れるノウハウ®」とD2C(Direct to Consumer)マーケティングの経験です。TikTokを利用したライブコマースや、中国版TikTok「抖音」などでの販売実績もあり、これらの知見が「Weee!」での運営に活かされます。
さらに、SaaS型プロダクト『売れるD2Cつくーる』やAI最適化エンジンとの連携も視野に入れ、将来的には「AI × 越境 × SaaS」の統合モデルの可能性も探ります。この取り組みは、売れるネット広告社グループの海外戦略の核となることが期待されています。
未来への展望
今後、具体的な施策としては、Weee!市場への参入性調査や制度設計、米国内の物流・販売オペレーションパートナーの選定、試験的な出店モデルの検証などが進められ、最終的なサービス化を2026年度を目指して行います。
また、この取り組みを通じて、北米やアジア市場でのさらなるプラットフォーム展開も視野に入れており、グループ全体で「越境運営のハブ企業」を目指しています。これは、業績には現時点では軽微な影響ですが、中長期的にはグローバルな収益基盤の強化に寄与すると予測されています。
結び
このプロジェクトは、単なる「構想」ではなく、グローバルな市場を再定義するための着実な一歩です。売れるネット広告社グループは、Weee!を出発点に、アジアからのブランドが新たな成長モデルを確立する手助けをしていくつもりです。皆様もぜひ、この歴史的な挑戦の旅路を共に歩んでいきましょう。