大阪・関西万博での新プロジェクト『TSUGITE』が提案する食体験の記憶の残し方
2025年に開催される大阪・関西万博に向けて、株式会社uluコンサルタンツが展開する「TSUGITE(ツギテ)」プロジェクト。これは、食事体験をどのように形に残すかという新たな挑戦です。
調査概要
TSUGITEプロジェクトに関連して、「記憶に残る食事体験」についての調査が行われました。この調査には、さまざまな食文化に親しむ1079人が参加し、外食や食事体験に対する意識を探りました。
外食の頻度
調査の結果、外食の頻度については『月2〜3回程度』と回答した人が最も多く、その後に『週1回程度』や『月1回程度』という結果が続きました。また、調査対象者の約4割が週に1回以上外食をしていることがわかります。これは、外食が私たちの生活の一部であることを示しています。
記憶に残る理由
さらに、記憶に残る食事体験について尋ねたところ、最も多い回答は『味がとびきり美味しかった』で、65.5%の人がこれを挙げました。また、同席者との思い出や空間の特別感も記憶に影響を与えていることが明らかになりました。このように味だけでなく、感情や雰囲気も重要な要素です。
食体験を形に残すことの反響
調査参加者に、食事体験を「形として残す」ことについて意見を尋ねたところ、約8割の人がこれを良いことだと感じていました。特に『写真』が最も支持されており、次いで『メニュー表やショップカード』、さらには使用した器や箸に対する関心も高いことがわかりました。
記念品としての可能性
また、飲食店で使用した箸を加工し、記念品として残すサービスに対しても、多くの人が興味を示しました。その具体的な利用希望としては、自分の記念品にしたいという意見が壮観を占めています。このように食体験を大切に思い出として残す意欲が高まっている様子がうかがえます。
体験を形にする心がけ
ここからはプロジェクトの具体的な取り組みとして、飲食店の箸に施される輪島塗りを取り上げます。万博店舗で使用したお箸を後日、希望者に提供することで売り切りの消費ではなく、持続可能な形での体験を提供します。この試みは、育てて使い続けるという日本の工芸の精神を現代に生かし、同時に能登の復興支援にも寄与していきます。
まとめ
TSUGITEプロジェクトは、ただ買って終わりではなく、育てて使う体験を提供することを目指しています。調査結果からも明らかになったように、多くの人々が食事体験を記憶に残したいと考え、意味のあるものとして捉えています。大阪・関西万博を機に、工芸と食の新たな接点を築くこのプロジェクトは、記憶に残る体験の在り方を考え直すきっかけとなるでしょう。