福岡に誕生するライフサイエンスの拠点『エフラボ九大病院』の全貌
2026年の1月、福岡市東区馬出に新たなライフサイエンスの拠点『エフラボ九大病院』が開業します。ここで提供されるのは、ライフサイエンス企業向けの賃貸型ラボやオフィス、コワーキングスペースなど、多様なニーズに応える充実した施設です。
【施設の概要】
『エフラボ九大病院』は、九州大学病院キャンパス内に建設中のライフサイエンス企業向けの研究支援施設です。もともと福岡都市圏ではライフサイエンス関連の賃貸型施設が不足していたため、この拠点の開業が、発展する産業の呼び水となることが期待されています。
施設は地上6階建てで、初めの1階にはインキュベーション施設である「FIL.九大病院」が設けられます。ここにはコワーキングオフィス、会議室、そしてイベントスペースが備わっており、また初期投資不要で利用可能なシェアラボも設置されています。具体的には、実験機器を入居者が低コストで利用できるよう、多様な共用設備が整えられています。
【参画パートナー企業】
本施設は、様々なベンチャーキャピタルおよびアドバイザー企業と連携しています。特に注目すべきは、AMEDの認定を受けたジャフコグループや大鵬イノベーションズなどが参加しており、創薬分野における出資や支援を行うことができます。これにより、ライフサイエンス企業はメンタリングセッションや各種イベントへの参加が可能になります。
また、アドバイザーとしてはM&J COMPANYやNEWSIGHT TECH ANGELSが参加しており、専門的な知見に基づく相談の機会を提供し、事業開発や人材戦略のブラッシュアップを図ります。
【施設内のサービス】
1階のインキュベーション施設「FIL.九大病院」では、研究に必要な消耗品や備品を取り揃えた「ラボストア」が運営されます。このラボストアでは、必要な品を少量から注文できる形で、経済的負担を軽減します。さらに、パーソルテンプスタッフが設ける「HRコンシェルジュ」サービスを利用することで、企業や研究者は無償で人材面に関する相談を行うことができます。
これにより、経営人材や専門人材の採用といった課題の解決に向けたノウハウの提供やマッチング支援を受けることが可能になります。
【今後の展望】
このように『エフラボ九大病院』は、福岡県・福岡バイオコミュニティ推進会議との連携による「福岡バイオコミュニティ認定インキュベーション施設」に認定されています。これは本施設が、地域の産官学連携を通じて新たなオープンイノベーションの創出を推進するための重要なステップとなります。
九州大学病院との連携により、研究開発の現場とテクノロジーに触れる機会が一層増え、地域経済の活性化にも寄与することが予想されます。
この新しいライフサイエンスの拠点が福岡の未来をどう切り拓いていくのか、注目が集まります。今後の『エフラボ九大病院』の動きから目が離せません!
【施設基本情報】
- - 名称: エフラボ九大病院
- - 所在地: 福岡市東区馬出3丁目1番1号(九州大学病院キャンパス内)
- - アクセス: 福岡市地下鉄箱崎線「馬出九大病院前」駅7番出口より徒歩5分
- - 開業予定: 2026年1月上旬(予定)
さらなる詳細は公式ウェブサイトをご確認ください:
エフラボ九大病院公式サイト