地域で広がる子育ての輪―SOS子どもの村JAPANの活動に迫る

2024年12月、認定NPO法人SOS子どもの村JAPANは、支援者向けの会報誌「News Letter vol.21」を発行しました。今号のテーマは「まちのつながりが、かぞくと子育てを支えていく」。この特集では、地域で子育て支援に取り組む人々の実践例を紹介しています。

子育てを支える地域の力

福岡市は、近年人口が増加している一方で、転勤族や核家族が多く、孤立した子育て環境が問題となっています。実際、小学生の保護者の4人に1人が、信頼できる親族や友人に子どもを預けられないと感じています。このような「孤育て」の課題に対して、SOS子どもの村JAPANは、子どもショートステイという里親制度を活用した支援活動に力を入れています。

今号のNews Letterでは、福岡市でショートステイ里親として活動している4名の方とともに、東京・新宿の一軒家で子どものショートステイを行っている支援者、さらには長期取材を行っているラジオ記者2名との座談会が掲載されています。これらの取り組みを通じて、地域のネットワークが再構築され、より安心して子育てができる環境が整うことを目指しています。

里親制度と地域連携の重要性

里親によるショートステイの導入は、子どもたちに安心できる居場所を提供するだけでなく、地域の大人と子ども、親同士のつながりを深める効果があります。SOS子どもの村JAPANでは、福岡市全域を対象に子どもたちとその家族が直面する孤立の課題に対応するため、さまざまな支援制度を展開しています。この取り組みの裏側には、地域資源を用いた協力体制の構築があり、より多くの家庭に子育ての支援が広がることが期待されています。

支持を求めて

本誌「News Letter vol.21」は、SOS子どもの村JAPANの寄付会員や支援団体のみなさまに配布されています。創作には、多くの企業や団体からの協賛金が寄せられており、これは地域の皆様の本当に力強いサポートです。支援活動に興味のある方は、「マンスリーサポーター」としてご寄付を通じて、共に子どもや家族を支える担い手になっていただきたく思います。詳しくは、公式ウェブサイトをご覧ください。

子どもの村福岡について

SOS子どもの村JAPANは、国際NGO「SOS Children’s Villages International」の日本法人として、福岡市における子ども養育や地域支援を行っています。「子どもの村福岡」では、家庭的な環境の中で、様々な理由で家族と一緒に生活できない子どもたちを里親が養育しています。これらの活動は、福岡市の子どもたちの未来を明るくするために不可欠な支援です。