大阪・関西万博で発表されたランドセル新機能「ぴたかる」
2023年6月28日、大阪・関西万博の「inochiのペイフォワードWeek Presented by 中外製薬」で、株式会社セイバンが開発したランドセルの新たな機能「ぴたかる」が初めて披露されました。このプロジェクトには、四天王寺高校の学生も協力し、彼らの独自の発想が詰まった製品です。
「ぴたかる」とは何か?
「ぴたかる」という名称の負担軽減機能は、ランドセルの内部に装着される付属品で、荷物を背中側に固定します。この構造により、ランドセルの重心が常に安定し、子供たちが無理なく背負うことができる仕組みとなっています。特に、姿勢を安全に保つことができるため、「ランドセル症候群」と呼ばれる心身の不調を予防する効果も期待されています。
このアイデアは、最近取り沙汰されている小学生の姿勢問題を解決するために考案されました。セイバンは、80年間にわたりお子様のことを第一に考えたランドセルづくりに取り組んできた企業であり、その経験を生かして地元の高校生たちと共に「ぴたかる」を形にしました。
四天王寺高校生たちの熱意
四天王寺高校の学生たちは、やわらかな発想でランドセルの使いやすさを高め、重心の安定を図るために多くの試行錯誤を重ねました。彼らは「ランドセルを背負っても良い姿勢を保つ手助けをしたい」という熱意を持ち、日々の打ち合わせでのアイデア出しや試作品の検証に取り組んでいます。
セイバン開発担当者の視点
セイバンの開発担当者もこの協力関係に感銘を受けており、高校生たちが抱く「商品化への願い」に共感し、自社の技術や材料選択の面でサポートをつけてきました。「強度」と「軽さ」のバランスを保つための素材選びや、お子様が使いやすい設計を実現するために、多大な努力が払われています。
今後の展望
セイバンと四天王寺高校生たちにとって、大阪・関西万博での発表はあくまでスタート地点です。今后は、商品化を目指し、さらに多くの人々の健康と安心を考えた商品開発を進めていく意向です。
セイバンの理念
セイバンが掲げる「子ども想い品質」は、愛情をもって作られたランドセルが子供たちの心身にかける負担を軽減することを目的としています。見えない部分にもこだわり続け、6年間という長い期間にわたり安心して使えるランドセルを提供することが、セイバンの使命です。これからもお子様たちの笑顔のために、「子ども想い品質」を追求していく企業として、地域とともに成長していくことを目指します。