現代美術の新たな挑戦が始まる
福岡市の中心にある「Artist Cafe Fukuoka(ACF)」は、アーティストの成長と交流を促す場として知られています。その新たな取り組みとして、現代美術家・栗林隆氏が壁画制作プロジェクトを開始します。このプロジェクトは、2025年8月中旬に制作がスタートし、完成披露は9月を予定しています。さらに、これに伴う栗林氏との交流イベントやトークセッションも開催予定です。
栗林隆氏とは
栗林氏は長崎で生まれ育ち、現在はインドネシアと日本を行き来するアーティストです。国際的な美術展「ドクメンタ15」に参加し、FaN Week 2023では代表作《元気炉》や《Tanker Project》を展示。彼は今回、壁画制作に初めて取り組むこととなります。独自の視点から福岡に新たな創造性をもたらし、地域のアーティストや市民にとって貴重な学びの場となるでしょう。
プロジェクトの意義
このプロジェクトは、アーティスト、地域の人々、そして訪れる皆との交流の場を提供することを目的としています。福岡は伝統と現代が共存する場所であり、今回の壁画制作はその文化的背景を反映させ、アートを通じた対話を促進します。
栗林氏の表現を通じて、福岡から未来への問いを発信し、思考と対話が生まれることを目指しています。私たちは、この場から創造の波紋が広がり、豊かで調和のとれた社会を築く一助となることを心から願っています。
展示と交流イベント
プロジェクトの開始に先立ち、栗林氏の過去の代表作や活動を紹介するプロローグ展示が行われます。展示期間は7月31日から8月10日まで、場所はArtist Cafe Fukuokaのコミュニティスペースです。この展示は栗林氏の世界観に触れられる貴重な機会となるでしょう。
さらに、8月17日には、栗林氏とキュレーターの天野太郎氏を招いたトークイベントも開催されます。ここでは、作品にまつわるストーリーや最近の活動、そして制作中の壁画について自由に語り合う場が設けられます。このイベントはアートに興味を持つ皆さんには必見の内容です。
トークイベントに参加しよう
なお、このプロジェクトは参加するだけでなく、アーティストとの距離を縮める絶好のチャンスです。9月には、制作終了後のトークイベントも予定されています。詳しい日時や内容は、ACFの公式ウェブサイトで随時更新されますので、チェックしてみてください。
栗林隆とは
栗林隆氏は1968年に長崎で生まれ、1993年からドイツで活動を開始しました。キーワードは「境界」であり、ドローイング、インスタレーション、映像など、さまざまなメディアを用いた作品を発表しています。2022年の「ドクメンタ15」では、作品『out of the mosquito net (蚊帳の外)』を通じて、多くの人々と対話を試みました。
このプロジェクトを通じて、福岡市が持つ文化的な魅力が再発見され、地元のアーティストとの連携が深まることを期待しています。是非、この機会に訪れてみてください。