春野デザインが描く新たな挑戦へ向けた4期目の戦略とは
福岡を拠点とする春野デザイン株式会社は、デザインとマーケティングを強みに4期目を迎えます。これまで3期を通じて600%の成長を遂げた同社が、次のステップとして新たな仕掛けを打ち出しています。今回は、代表の亀元友弥氏に今後の展望や目標についてお話を伺いました。
第3期の振り返り
亀元氏は、3期目を「地盤を固めた年」として捉えています。広告事業の本格的な開始、新たなチーム構造の再設計、そして採用の強化など、さまざまな取り組みを同時に進めた結果、売上や新規取引先数も大幅に増加しました。学びや挑戦の連続は、次のフェーズへの助走であったと彼は感じています。
制作と広告の連携強化
春野デザインでは、広告運用サービス「春野デザインアド」のリリースにより、制作事業部と広告事業部の連携を強化。これにより、顧客への提案も一層まとめられ、制作物の完成が終わりではなく、事業課題解決へとつながる仕組みが出来上がりました。これも同社の大きな強みとなっているといいます。
人材採用の変化
亀元氏は、今年の新卒採用で既に40件以上の問い合わせがあり、中途の応募も20〜30件を超えていると話しています。その理由には、社内文化や取り組みをSNSやブログで発信することで、全国からの関心を引き寄せていることが挙げられるそうです。全員がフルリモートで働くことができるため、多様な人材が魅力を感じ応募しているといいます。「ここで働くのは楽しそう」と感じてもらえる会社であり続けたいと亀元氏は願っています。
社外からの依頼も増加
春野デザインは、企業や自治体からの人材育成支援の依頼も増えており、リーダー育成のためのカリキュラム開発を行っています。デザイン思考やDXに関する研修を通じて、実践的なスキルを提供する機会を増やしています。受講者からは企業内で即戦力として活かせるとの高評価も得ています。
4期目の戦略
春野デザインが4期目に目を向けるのは、サロン業界との共創によるSaaSプロダクトの開発です。全国のサロンオーナーたちと共に開発を進め、美容サロンの運営や集客をサポートするアプリケーションの実現を目指しています。この挑戦を通じて、単なる制作会社から脱却する道筋が見えてきます。
AIとデザインの未来
亀元氏は、個人としてもAI関連のプロジェクトに参加し、「デザイナー vs AI」イベントにも登壇しました。デザインとAIの共創をテーマにした活動は、多くの注目を集めており、「人間にしかできないデザイン」を探求し続ける姿勢が伺えます。
終わりに
春野デザインは、今後も「事業成長」と「人づくり」を両立させるフェーズを迎えます。SaaSプロダクトの開発や広告体制強化といった外向けの挑戦はもちろんですが、それを支えるのは人であると強調する亀元氏。チームの力を信じて成長を促し、さらに大きな未来を目指していきます。この進化を見逃すわけにはいきません。