九州大学病院内に新設されるライフサイエンス施設「エフラボ九大病院」
福岡の新たな拠点として注目される『エフラボ九大病院』が、九州大学病院のキャンパス内に建設中です。この施設は、福岡地所株式会社が手掛ける初のライフサイエンスラボであり、地域のバイオ産業を促進する重要な役割を果たすことが期待されています。
ガイアバイオメディシンの入居が決定
新たに入居を決めたのは、九州大学発のスタートアップ、株式会社ガイアバイオメディシンです。彼らは、九州大学大学院薬学研究院の協力のもと、がん免疫細胞療法の研究開発に取り組んでいます。
特に注目されているのは、同社が開発を進めている「GAIA-102」という治療法です。この技術は、小児神経芽腫や膵がんなど、さまざまながんに対して新しい治療の可能性を提供します。既存の治療法では効果が限られる病に対して、新たな希望を与えることを目指しています。
本施設の特長と機能
『エフラボ九大病院』は、最新の技術と共に、賃貸型のウェットラボとライフサイエンス企業向けの創業支援施設が融合した構造になっています。この場所では、入居企業が共通の実験機器を活用することができ、初期投資を抑えた形での研究を進めることができます。また、福岡大学病院との連携を生かすことで、産官学の新たなイノベーション創出が期待されています。
未来への展望
福岡地所は、「福岡をおもしろく」という理念のもと、この施設を通じて地域に根差したスタートアップの支援を行っています。官民協働の「Fukuoka Growth Next」などのイニシアチブに参画しながら、ライフサイエンス分野への投資を拡大してきました。ガイアバイオメディシンへの支援を通じて、福岡からグローバルに活躍できるバイオ企業を育成することを目指しています。
具体的な取り組みと支援
今回の入居を通じてガイアバイオメディシンは、細胞培養加工施設(CPC)を利用し、治療薬の製造体制を整えることに加え、将来的には販売用医薬品の生産も視野に入れています。この動きは、ガイアバイオメディシンの成長を促進し、革新的ながん治療の実現と普及に寄与するものと期待されています。
エフラボ九大病院の成り立ち
本施設は地上6階建てで、各フロアには多様な用途に対応したラボやオフィスが設けられています。1階にはコワーキングオフィスや会議室、イベントスペースが配置され、2〜3階には九州大学病院が持つ先端医療センターが入居予定です。さらに、4〜6階にはライフサイエンス系企業が入るためのレンタルラボが整備され、最大1,175㎡のスペース利用が可能です。
まとめ
『エフラボ九大病院』は福岡県内のライフサイエンス産業を活性化させるための重要な拠点であり、2026年1月の開業に向けて準備が進められています。この施設が、地域のバイオ産業の発展を促進し、未来の医療技術の進化を加速していくことを期待しています。