九州初の多機能ロッカー「マルチエキューブ」が登場
2025年12月3日(水)、九州旅客鉄道株式会社(JR九州)と株式会社JR東日本スマートロジスティクスが、博多駅に多機能ロッカー「マルチエキューブ」を導入する。このサービスは、普通のロッカーとしての利用に加え、事前予約やお荷物の配送、お取り置きサービスまで幅広く対応。観光客やビジネスマンにとって、大変便利なサービスとなりそうだ。
導入の背景と目的
「マルチエキューブ」は、JR九州とJR東日本スマートロジスティクスの共同プロジェクトとして進められ、観光客や出張者の利便性を高めることを目的としている。特に博多駅は多くの利用者が集まる要所であり、この新たなサービスは手ぶら観光の推進や、出張者にとって欠かせない存在になることが期待されている。
設置場所と利用可能時間
このロッカーは、博多駅の博多口側、阪急連絡通路内に設置され、2025年12月3日から利用が開始される。営業時間は、朝5時から24時30分までと多くの利用者に配慮されている。冷蔵ロッカー、Sサイズ、Lサイズの区分があり、それぞれのニーズに応じた荷物の預け入れが可能となる。
- - 冷蔵ロッカー: 4口
- - Sサイズロッカー: 5口
- - Lサイズロッカー: 4口
機能とサービス内容
「マルチエキューブ」では、主に以下の機能が提供される。
1. 預入
- - 通常のコインロッカーと同様、事前予約なしで荷物を預けることができる。
- - キャッシュレス決済が可能で、交通系ICカードやクレジットカード、バーコード決済に対応。現金は不可となっている。
- - 一部のロッカーには冷蔵機能が搭載されており、食料品なども安心して預けることができる。
2. 予約
- - 専用サイトを通じて、最大1ヵ月先の日のロッカーの事前予約が可能。サイズ別の予約ができるが、冷蔵ロッカーは除外される。
3. 発送
a. ホテル即配サービス
当日9時30分までの予約で、福岡市内の指定ホテルへの荷物配送が可能。11時までに荷物をロッカーに預け入れた場合に限られる。
b. ロッカーどこでも配送サービス
12月下旬から開始予定で、佐川急便との連携により、指定住所への荷物配送が行われる。料金は配送先によって異なる。
4. 受取
a. つばめマルシェ商品お取り置きサービス
JR九州が展開する「つばめマルシェ」で購入した商品は、ロッカーでお取り置き可能。マルシェ閉店後も当日中に受け取れる。
b. 佐川急便再配達受取サービス
不在時にお客様が選んだロッカーで荷物を受け取るサービスが利用できる。博多駅周辺が対応エリアだ。
利用料金
| サービス内容 | 利用料金 |
|---|
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| 冷蔵ロッカー | 600円/回 |
| Sサイズ | 500円/回 |
| Lサイズ | 1,000円/回 |
| 予約料金(各サイズ) | +500円(プレミアム会員は不要) |
| ホテル即配サービス | Sサイズ: 1,800円、Lサイズ: 2,000円 |
今後の展望
JR九州とJR東日本スマートロジスティクスは、これを機にさらに利便性を高めるための新しいサービスの開発や「マルチエキューブ」の設置を進めていく予定。利用者にとって、より快適でスムーズな移動をサポートすることを目指している。
この「マルチエキューブ」が博多駅に導入されることで、これまで以上に旅の快適さが増し、手荷物の面倒さから解放されることを期待したい。今後のサービス拡充にも注目したい。