JR九州電気システムが久留米にデータセンターを構築、地域のデジタルインフラを強化

JR九州電気システム、久留米市でデータセンター事業へ

JR九州電気システム株式会社は、2025年10月に福岡県久留米市において新たにデータセンター事業を始めることを発表しました。このプロジェクトは、2027年3月までの完成を目指しており、モジュール型のデータセンターが建設されます。コロケーション形式でのサービス提供が特徴で、特に注目すべき点として、長期間にわたるデジタルインフラの進化を引き支える役割を果たすことが期待されています。

プロジェクトの概要

このデータセンターは、JR九州グループ初の挑戦となります。近年急増しているクラウドサービスやAI技術の需要に応じた高性能なインフラを構築するとともに、エコに配慮した設計も重視されています。JR九州電気システムは、新幹線の光ファイバーによる高速通信サービスも手がけており、この新しい施設もその一環として利用される見込みです。

特徴と性能

- 総受電容量: 1MW
- 面積: 約180㎡、1階建てのモジュール構造
- 免震構造: 自然災害に強い設計
- 耐荷重: 1.5t/㎡の耐荷重を実現

この施設は、特に生成AIやクラウド用途を念頭に置いて設計され、地域のデジタル社会に貢献するインフラとしての役割を果たします。

スケジュールと運用

データセンターのプロジェクトは下記のスケジュールで進行予定です。

- 着工: 2025年11月
- 完成: 2027年3月
- 運用開始: 2027年4月

このスケジュールは、地域のIT産業の成長を支える基盤を築くための重要な一歩となるでしょう。

JR九州電気システムの概要

JR九州電気システム株式会社は、鉄道電気工事や新幹線建設、建築設備工事、情報通信事業など幅広い分野で事業を展開しています。最新の通信技術を用いたサービスの提供に加え、地域貢献にも力を入れています。企業の公式サイトには、詳細な情報が掲載されています。

- 公式サイト: JR九州電気システム

みちびき株式会社との連携

また、このプロジェクトは「みちびき株式会社」との協力のもと進められます。同社は東京大学発のスタートアップ企業であり、データセンターの企画・開発を担当しています。彼らの取り組みは、大学や研究機関での研究成果を社会に実装することに焦点を当てており、特にモジュール型データセンター「MICHIBIKI DC」の開発が注目されています。