デザイン・イネーブルメントの研究
2026-07-22 11:04:55

立命館大学とスパイスファクトリーが共同研究を開始:デザイン・イネーブルメントの新たな挑戦

立命館大学とスパイスファクトリーが共同研究を開始



デジタル・トランスフォーメーション(DX)が進展する中、立命館大学のデザイン・アート学部とスパイスファクトリー株式会社が新たな取り組みを開始しました。この共同研究は「デザイン・イネーブルメント」に焦点を当て、より多様な人材の育成を図るためのものです。社会課題に対応するための教育と研究の高度化を目指し、両者は連携協定を締結しました。

デザイン・イネーブルメントとは?



デザイン・イネーブルメントは、専門家に限らず、すべての人がデザインに参加できるような環境や仕組みを作ることを指します。この考えは、専門デザイナーが不足している組織においても、デザインの実装力を持続可能な形で分散させることが求められる状況に基づいています。スパイスファクトリーの執行役員である本村章氏は、立命館大学デザイン科学研究所の客員研究員にも就任し、実務での知見を基にしたデザイン・イネーブルメントの実証研究を行います。

背景:専門デザイナーの不足



現在、多くの組織がDXを推進する中で、専門デザイナーを配備する余力がない課題に直面しています。このため、ビジネスの担当者やエンジニアがデザインの思考を持ち寄る必要がありますが、実際にはそのスキルは十分ではありません。具体的には、非デザイン人材がデザインの役割を担うべく力を養う必要があります。特に、生成AIの実用化が進んだ今、デザインの可視化やプロトタイピングのコストが低下してきているため、デザイン的思考が組織内の誰もが担えるような状況を作り出すことが求められています。

共同研究の内容



1. デザイン・イネーブルメントの実証研究



地方自治体、行政組織、民間企業によるDX実践の現場で、デザインの知がどのように機能しているかを観察し、現状を記述します。定性的に研究を進め、公共DXや組織変革における新たな知見を追求します。

2. 組織変革・人材開発プログラムの研究開発



得られた研究成果をもとに、スパイスファクトリーが提供するDX支援や人材開発プログラムに活かします。特に、「個人」「チーム」「組織」「共創」という四つの軸でのデザイン・イネーブルメントサービスの理論的なフィードバックを行います。

3. 研究成果の社会発信



研究成果は、査読論文や学会発表、実務者向けのイベントなどを通じて広く社会に発信し、DX実践における共通言語の形成を目指します。2026年には「Design Enablement Forum」も開催予定です。

今後の展望



スパイスファクトリーは、今後も社会課題解決に向けてDXやデザイン実践の高みを追求します。この協力を通じて得られる知見は、公共や行政領域を含むさまざまな現場での価値創出と変革に寄与することを目指しています。デザイン・イネーブルメントの考え方が、組織の新しい価値観を生み出す礎となることでしょう。さらに、本村さんや八重樫氏の専門知識が、今後の研究において大きな影響を与えることが期待されています。

結語



立命館大学デザイン・アート学部とスパイスファクトリーの共同研究は、デザインの重要性を再認識し、組織や社会における創造的な思考を育む素晴らしい機会です。これからの社会において、どのようにデザインを活用し、課題解決を図るか、その未来を共に創り上げていくことが求められています。


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