春日市が大学への支援をふるさと納税で強化
福岡県春日市が、ふるさと納税を通じて九州大学および福岡女学院大学への支援活動を開始しました。この取り組みは、地域と教育機関の連携を更に深化させるものとなり、地元経済や地域社会の発展が期待されています。
支援の背景と目的
春日市は九州大学の筑紫キャンパスおよび福岡女学院大学と強い関係を築いてきました。これまで両大学とは包括連携協定を結び、学生ボランティアによる地域貢献活動やイベントへの協力、小中学校への講師派遣など様々な形で連携してきました。この度のふるさと納税を利用した支援により、教育と研究への資金的な後押しを図る狙いです。
市は2025年11月28日から支援の寄附募集を開始し、寄附金は1口5,000円から受け付けています。寄附者にはお礼状が送られますが、返礼品は用意されていません。寄附の一部はまちづくりの財源としても活用されるため、寄附を通じて市民が地域の発展に貢献できる仕組みが整っています。
寄附金の使い道
寄附金は主に以下のような形で活用される予定です:
- 学生教育支援
- キャンパス環境の整備
- 研究設備の充実
- 国際交流活動
- 地域連携活動の促進
- 地域住民の交流促進
- 若者の主権者意識を高める事業
- 新たな「地域連携活動基金」の設立
これにより、学生はより良い環境で学び、地域との連携を深めていくことが期待されます。
寄附の方法
寄附は年中受け付けており、以下のポータルサイトから行うことが可能です。
また、春日市のウェブサイトでは、「かすがふるさと応援寄附金申出書」を利用した寄附も可能で、事務経費が抑えられるため、より多くの資金が両大学に届く形になります。
共同記者発表
春日市、九州大学、福岡女学院大学は、共同で記者発表を行い、寄附による地域貢献の可能性を強調しました。出席者には、春日市の井上市長や九州大学の園田理事・副学長、福岡女学院大学の副島学長などが名を連ねました。
井上市長は、「寄附金は両大学の教育や地域貢献に大きく寄与し、春日市のまちづくりにも役立てられる」と期待の声を寄せました。
九州大学の園田氏も、「得られた支援を通じて、地域に貢献できる人材を育成し、共に発展していきたい」と述べ、福岡女学院大学の副島氏は、「学生にとって貴重な経験を提供し、地域に愛される大学でありたい」と語りました。
まとめ
福岡県春日市の取り組みは、地域と大学が共に成長するための重要な第一歩です。ふるさと納税を利用して地域貢献を行うことで、学生たちが未来を担う力を育み、地域社会全体が発展することが期待されています。今後、春日市と大学の更なる連携の進展が見込まれています。