スパイスファクトリーが子育て応援部門で最優秀賞を受賞！新たな制度の意義とは

スパイスファクトリーが「こどもスマイルムーブメント大賞」で最優秀賞を受賞！

新たな子育て制度『プレママ・パパ制度』を導入したスパイスファクトリー株式会社が、東京都主催の「令和7年度こどもスマイルムーブメント大賞」で子育て応援部門の最優秀賞を受賞しました。11月に行われた授賞式では、東京都知事の小池百合子氏から盾を受け取った取締役CSO流郷綾乃が、その制度の背景と揺るぎない意義を語りました。

賞を受けた背景と評価

2016年に設立されたスパイスファクトリーは、デジタルトランスフォーメーションを支援する企業として、特に働き方の革新に取り組んできました。今回受賞した『プレママ・パパ制度』は、キャリア形成における妊娠や子育てを障害とせず、社員が安心して働き続けられる環境を整えるためのものです。社員の平均年齢が30代半ばで、女性社員比率が40%を超える同社は、職場環境の改善が求められる中、この制度を独自に構築しました。

この制度では、育児休業取得率が2024年度には85.7%に達し、2025年には100%を目指しています。取得期間は平均で約3ヶ月、最長で5ヶ月にわたり、男性社員も女性社員も自由に休暇を取得することができます。これにより、育児と仕事の両立が一層推進されています。

『プレママ・パパ制度』の詳細

『プレママ・パパ制度』は、法定の産前休暇に先駆け、最大20日間の特別有給休暇を新たに付与します。この特別休暇は妊娠中の社内での体調不良や妊婦健診、さらには家庭準備に活用が可能です。さらに、妊娠中の社員のみならず、そのパートナーも利用できるよう設計されています。この制度は、欠勤や休職を回避し、育児休業給付金の減額要因を防ぐためのもので、社員の心身の健康を守ることに繋がります。

また、2025年度からは、男性社員が配偶者の出産前日まで本制度を利用できる期間が拡大されます。これにより、男性の育児参加がさらに促進されることでしょう。

社内文化とコミュニケーション

『プレママ・パパ制度』だけでなく、スパイスファクトリーでは社内文化の醸成にも注力しています。子育てに関する専用チャンネルを設置し、社員同士の情報共有を促進。育児休業ガイドブックの作成など、制度利用への不安を取り除く工夫も行っています。このような配慮が、制度の実効性を高めているのです。

社会的背景と今後の展望

『プレママ・パパ制度』の導入は、政府の異次元の少子化対策に呼応し、男性の育児参加拡大への挑戦として位置づけられています。強力な制度を背景にして、この制度が目指すのは、社員が安心して育児と仕事を両立できる環境の整備。流郷CSOは、「すべての人が子育てをしながら働くことを選ぶ必要はないが、その選択肢を有することが重要」と訴えています。

彼女の言葉からは、この制度の意義が単なる福利厚生だけにとどまらず、社会全体における子育てを支える文化の形成を目指していることが伺えます。スパイスファクトリーは、まさに『子育てがキャリアのブレーキではない』というメッセージを広める存在となっているのです。