新たな資金調達の風を呼ぶ「PAファンド1号」
2025年6月6日、福岡市博多区に本社を置く株式会社Power Angelsが、「国家戦略特別区域特例ファンド資産運用等事業」を利用した新しい投資ファンド「PAファンド1号」を発表しました。これにより、京都のミツフジ株式会社に対する初の投資が行われることとなりました。
投資先のミツフジ株式会社とは
ミツフジ株式会社は、1956年に京都で西陣織の帯工場として設立された企業です。1992年には銀繊維ブランド「AGposs®」を立ち上げ、最近では導電性繊維技術を駆使したウェアラブルIoTソリューション「hamon®」を展開しています。この技術は、熱中症予防や労働安全管理の分野で需用が増加しており、社会課題への取り組みの一環として、健康管理に貢献しようとしています。
福岡に生まれた新たな資金調達モデル
Power Angelsが今回創設したPAファンドは、福岡県と福岡市が選定した「金融・資産運用特区」の特例措置を初めて活用したファンドとなります。この特例では、M&AやIPOの実務経験がある投資家の資金提供の制限が緩和され、幅広い資金調達が可能となりました。Power Angelsは、スタートアップ企業を支えることを目的としており、ミツフジ株式会社への投資がその第一歩となります。
期待と展望
Power Angels代表の山本敏行氏は、ミツフジ社への投資を通じてその成長を支えられることを嬉しく思っており、今後のでも社が新たな市場でさらなる成長を遂げることを期待しています。同社の三寺歩代表も、資金調達をきっかけにより多くの人々に安全で健康的な生活を提供できるよう、事業を拡大していく決意を表明しています。
特区制度がもたらす影響
2024年6月、福岡県・福岡市は「金融・資産運用特区」に選定され、国際金融機能の誘致を積極的に進めています。この特例制度を利用することにより、個人投資家の出資制限が緩和され、新たな投資機会が生まれることが期待されています。Power Angelsの設立したファンドは、その一環として、スタートアップ企業への資金供給を一層強化する役割を果たすでしょう。
結論
「PAファンド1号」の設立は、福岡の地域経済に新たな息吹をもたらすものであり、地元スタートアップの未来をより豊かにする期待が寄せられています。今後、ミツフジ株式会社の成長とともに、Power Angelsが地域の起業家をどのように支援していくのか、その動向に注目です。