福岡市オフィスマーケットレポート2025年8月号
福岡市における最新のオフィスマーケットレポートが、三幸エステート株式会社から発表されました。2025年7月末時点での空室率や賃貸状況がまとめられ、特に注目すべき点がいくつかあります。
空室率の低下
新しいデータによると、福岡市全体のオフィス空室率は前月比で0.25ポイント減の4.96%となりました。この傾向は新築や築浅のビルの租用が進んでいることが大きな要因とされています。中でも、天神地区では空室率が0.5ポイントの大幅な減少を記録しました。
これは、企業が従業員の満足度向上や、優れた人材を確保するために新しいオフィススペースを求める傾向が強まる中で、需要が高まっていることが背景にあると考えられます。特に、新しく完成したビルからはテナント誘致の成功例が見られ、マーケットにおける期待感が高まっています。
賃料の動向
賃料に関しては、募集賃料が前月よりも35円上昇し、1坪あたり15,389円となりました。これにより、2ヵ月連続で小幅な上昇を記録しています。特に既存のビルにおいては供給が限られていることから、新たな募集では条件が引き上げられる動きが見られます。
現在の賃貸市場は高需要と品薄という状況が続いており、企業側はオフィスの選定に際して慎重な判断が求められています。
「グリーンボーナス」による再開発
興味深いことに、福岡市では再開発を促進するための新たな試みも開始されています。「グリーンボーナス」と呼ばれるこの制度が第1号認定を受けたのが、天神地区に計画中の新しい高層ビルです。このビルは地上21階建てで、オフィスと商業スペースが組み合わさった構造となる予定で、2028年度の完成を目指しています。
この再開発によって、さらなる経済の活性化や景観の向上が見込まれています。また、天神ビッグバンと呼ばれる広域的な再開発プロジェクトが進行中であり、福岡市のオフィスマーケットにおいても重要な動きが続くでしょう。
まとめ
福岡市のオフィスマーケットは、空室率の低下や賃料の上昇といったポジティブなサインが見られています。新たなビル計画や再開発の動きは、地域全体にプラスの影響をもたらすでしょう。今後の市場の動向に注目が集まります。三幸エステートは引き続き、福岡市のオフィス戦略をサポートしていく姿勢を示しています。興味がある方は、ぜひ詳しい情報をウェブサイトで確認してみてください。
三幸エステート株式会社のウェブサイト。