ヴェントゥーノ、メカブ抽出エキスが美容に貢献
福岡市に本社を置く株式会社ヴェントゥーノは、福岡県糸島市で収穫されたメカブから抽出した「メカブ抽出エキス」の新たな美容効果を明らかにしました。これは、正常なヒト皮膚線維芽細胞を用いた細胞試験において、ヒアルロン酸とエラスチンの産生を促進することが確認されたものです。この研究結果は、メカブ抽出エキスの持つ美容効果に対する期待を高めるものとなっています。
研究の背景
近年、海藻由来の成分が持つ美容効果が注目されています。特に、メカブはその栄養価が高く、「海のスーパーフード」として知られています。ヴェントゥーノは、この特異な成分に関する研究を進め、以前のRNAseq解析により様々な美容効果を期待できることがわかりました。また、従来の試験では美白効果も確認されており、今後の研究が楽しみです。
ヒアルロン酸とエラスチンの産生促進効果
メカブ抽出エキスを用いた試験では、ヒアルロン酸とエラスチンの産生がいずれの濃度においても、無添加の条件と比較して有意に増加しました。特に、ヒアルロン酸の産生は、最大で1.75倍の増加が認められ、エラスチンも最大1.65倍の増加が確認されました。これにより、肌の保湿や弾力性が期待されます。
安全性の確認
試験では、メカブ抽出エキスの細胞毒性も評価されましたが、6.25~200 μg/mlの範囲で細胞に影響を与えないことが確認されました。この結果は、エキスの安全性を裏付ける重要な要素です。
美容業界への影響
ヴェントゥーノが発見したメカブ抽出エキスは、今後の化粧品開発において期待される成分となります。ヒアルロン酸やエラスチンの産生を促進することで、エイジングケアや保湿、さらには美白など、多岐にわたる美容効果が期待できるでしょう。
まとめ
今回の研究成果は、糸島の自然の恵みを活かした新しい美容成分として、今後さらに広がりを見せる可能性があります。ヴェントゥーノは、海藻の持つポテンシャルを信じ、さらなる研究と開発に邁進しています。海藻の力を借りて、美と健康の創造を目指している同社の取り組みは、福岡地域の美容業界にも新たな風を吹き込むことでしょう。メカブ抽出エキスの持つ可能性に、今後も目が離せません。