福岡空港が開く新たな留学の道
福岡国際空港とイー・エフ・エデュケーション・ファースト・ジャパンが提携し、新たな留学支援プロジェクト「福岡空港×EF奨学金プロジェクト」が始動しました。このプロジェクトは、九州地域の若者に国際的な経験を提供し、将来的なグローバル人材の育成を目的としています。
プロジェクトの背景
福岡県内には約29万人の学生が在籍しており、その中には高校生や大学生が含まれています。しかし、地域によっては海外留学や国際的な体験の機会が限られ、首都圏に比べて「留学格差」が存在しています。福岡空港は、この課題を解消するため、EFと連携して留学支援を行うことを決定しました。今後、九州地区からの国際交流機会を増やし、地域経済の活性化にも寄与することが期待されます。
奨学金の内容と対象
このプロジェクトでは、高校生から大学院生まで幅広い学生を対象に、春休みと夏休みに実施される留学プログラムを用意しています。最大で33,250円の奨学金が支給され、2週間の留学がより身近に感じられるようになります。具体的には、留学費用の最大10%(23,250円)を補助し、さらにQUOカードPay10,000円分がプレゼントされる仕組みです。これにより、例えばシンガポールへの2週間の留学プログラムは、約30,000円もお得になります。
留学先の魅力
選ばれる留学先は、シンガポール、シドニー、韓国のソウルといった魅力あふれる都市です。シンガポールでは多文化共生やビジネス英語を学ぶことができ、シドニーでは世界最高水準の教育環境が整っています。ソウルはK-文化の中心地としても知られ、韓国語と英語の両方を学ぶことが可能です。いずれも福岡空港からのアクセスが良好で、短期間での留学を実現できます。
参加者の募集スケジュール
春休みと夏休みそれぞれの留学プログラムに参加するための募集は、春休みが2025年11月1日から始まり、応募締切は11月30日。夏休みは2026年2月1日から2月28日が締切となります。各プログラムの先着募集人数は春休みが20名、夏休みが30名で、計50名を受け入れる予定です。
持続可能な地域貢献と新たな挑戦
EFと福岡空港の連携は、日本国内でも珍しい取り組みであり、留学支援の新たなモデルケースとなることが期待されています。企業の両社が掲げる目標は、ただ単に留学を促進することにとどまらず、地域経済の活性化、教育の発展、さらには次世代のリーダーを育成することです。
企業からのメッセージ
EFの福岡支社長である豊福百合子さんは「円安や物価高騰の影響で、留学を諦める学生が増えている今こそ、若い世代に国際体験の機会を提供したい」と語り、その意義を強調しました。また、福岡空港の旅客マーケティング部長、有馬至人さんも「地域の若者と世界を結ぶ架け橋としての役割を果たすために、このプロジェクトは非常に重要です」と強調しています。
未来への展望
この「福岡空港×EF奨学金プロジェクト」を皮切りに、EFと福岡空港はさらなる国際交流啓発活動やグローバル教育支援の拡大を計画しています。地域に根ざしつつも、世界を見据えた人材育成が求められる中、このプロジェクトが参加者にとって大きな人生の転機となることを願っています。