コンサルタントの事業会社転職に見る実態と期待ギャップ
アクシスコンサルティング株式会社が発表したホワイトペーパーには、コンサルタントの事業会社への転職に関する興味深い調査結果が纏められています。この調査は、1,004名の現役コンサルタントや事業会社に転職した人々を対象に実施されました。
事業会社転職は「キャリアアップ」なのか?
コンサルタントが事業会社へ転職する理由は、やはりキャリアアップの一環として捉えられがちです。しかし、実際のところ、転職後に期待される役割と実際に任される職務の間には大きなギャップが存在することが明らかになっています。
調査結果によると、コンサルタントは事業責任者や新規事業開発といったハイレベルなポジションを目指す一方、実際には専門的な業務に取り組むことが多いという現実があります。特に、事業会社において求められる役割は、IT戦略やDX推進など、コンサルタントのスキルを生かしやすい分野に偏りがちです。
調査結果の要点
以下は、調査から浮かび上がった主なポイントです。
1. 多くのコンサルタントが「事業責任者」を目指して転職を希望しているが、実際には専門的な実務を期待される。
2. ロジカルシンキングだけでは組織を動かすのが難しいことが、実際の業務で明らかになる。
3. 出戻り後の評価は、以前事業会社にいたことよりも、その間の実務経験に基づいて行われる。
4. 事業会社経験の本当の価値は肩書きではなく、現場での理解と実行にある。
この調査結果からは、コンサルタントが抱く理想と現実の相違が見えると同時に、そのギャップがキャリア形成に大きな影響を与えることがわかります。
期待する役割と実際の職務
調査結果では、コンサルタントが事業会社で求める役割として主要なのが、「DX推進・IT戦略(32.2%)」、「マーケティング・営業企画(32.2%)」、「事業責任者・部門責任者候補(31.5%)」、「新規事業開発(31.1%)」です。
しかし、実際にこの職務を担当した場合は、例えば「マーケティング・営業企画」など、期待が下回るケースが多いという点が指摘されています。これにより、企業が求める具体的なスキルや経験に基づき、コンサルタント出身者が当初の期待とは異なる役割に回されることが多いのです。
経験の価値を再考する
出戻りを果たしたコンサルタントについても注目すべき点があります。事業会社での経験が評価される場面は確かに存在しますが、それは単に「事業会社の肩書き」があったからではなく、そこでどのような実務経験を積んできたかが重要視されます。この点から、仕事の内容が重視されることが改めて強調されます。
調査の背景と詳細
本調査の背景には、近年コンサルタントがキャリアの多様化を求め、事業会社への転職や独立を選ぶ傾向があることがあります。しかしながら、これらの転職が実際にどのような経験をもたらすのか、その実態は十分に知られていないのが現状です。
このホワイトペーパーでは、調査結果を元に、コンサルタントが事業会社へ転職する際の期待、転職後に直面する現場特有の壁、さらにはその経験がその後のキャリアにどう活かされるかを詳しく掘り下げています。
業界における転職の動向を知る上で非常に参考になる内容ですので、ぜひ「AXIS Insights」にてホワイトペーパーをダウンロードしてみてください。