しばたみなみの挑戦
2025-11-05 12:05:35

再生と存在の意味を問いかけるしばたみなみの新たな挑戦

しばたみなみの新たな挑戦



日本人アーティスト、しばたみなみがタイ・バンコクで独自のアートプロジェクトを展開しています。彼女は、2025年10月8日から11月17日までの期間中、現地で廃材を用いた作品制作を行い、最終的には「SATI-SABI」というテーマで開催される展覧会に参加します。

しばたは長年にわたり、「海ごみ」や「環境」をテーマにしたアート作品を創作してきました。彼女のプロジェクト《ORINASU》では、海洋環境の課題を扱い、漂着したプラスチックごみなどを再生してきました。しかし近年、しばたは「環境」や「ごみ」を超え、より深い「存在そのもの」の意味に迫るテーマへと進化を遂げています。

滞在制作の目的と成果



しばたが現地で取り組むアート制作は、タイで収集した素材を使って行われています。彼女は「ごみ」とされるものの中に、人々の想いや社会で忘れられた価値が潜んでいると考えています。作品における「再生」とは、単に新しいものへと生まれ変わることではなく、既存の命に再び目を向け、この世界における「存在」を改めて認識し直すことを意味します。 そのため、彼女は廃材を用いて、過去と現在、そして自然や他者との関係を見つめ直しながら作品を制作しています。

企画展「SATI-SABI」の詳細



滞在制作の成果は、2025年11月15日から12月21日までバンコクのMing Art Spaceで開催される企画展「SATI-SABI」にて発表されます。この展覧会は、タイのキュレーターChomtawan Kleuntanomによって企画されており、タイ語の「Sati」(気づき)と日本語の「Sabi」(不完全さの美)を掛け合わせたコンセプトです。

展覧会に参加するのは、しばたみなみとタイのアーティストChinnarat Mongkolchaiの2人です。彼らは自らの土地、記憶、そして人々との関わりから生まれた「存在の形」を提示します。

作品制作では、「祈り」や「循環」、「心のよりどころ」をテーマにし、タイでの取材を通じて感じた「いのちの連なり」を表現しています。また、展示を通じて全ての存在が持つ価値の普遍性にも目を向けています。

今後の活動



しばたみなみは、バンコクでの展示以外にも、福岡県における海洋漂着物を活用したクリスマスオブジェの制作も進めています。2025年11月23日から天神中央公園で展示が始まり、北九州では11月22日の点灯式で新たなオブジェが一般公開されます。

しばたみなみとは



しばたみなみは、福岡を拠点に活動するマルチディシプリナリー・アーティストです。建築デザインを基にした視点から、環境や素材の変容に焦点を当て、その中で見過ごされがちな「いのち」や「想い」を再評価する作品を発表しています。彼女の活動は、全ての存在が本来持っている価値について語りかけています。
しばたは、2021年に行われた海ゴミゼロアワードでは環境大臣賞を受賞するなど、環境保護活動にも積極的に取り組んでいます。

しばたみなみの作品は、単なるアートを超えたメッセージを持ち、私たちに存在の大切さを再認識させるものです。彼女の新たな挑戦から目が離せません。


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