BELCEAU™ - 木の温もりを感じる中大規模木造建築
新たに誕生した中大規模木造建築ブランド「BELCEAU™(ベルソー)」は、福岡を拠点とする株式会社LAD(ラッド)が6月1日に発表したばかりのプロジェクトです。このブランドのコンセプトは、私たちの生活空間が、まるでやさしい「ゆりかご」のように、人々や自然に寄り添うものであることを目指しています。木と人との共存をテーマにし、家と人生を育んでいくことを掲げているのです。
循環型建築の実現
BELCEAUは、持続可能な社会を実現するために「循環型建築」の推進に取り組んでいます。木造建築の最大の魅力は、環境への配慮が施されている点です。具体的には、CO2を貯蔵可能で、建設時や解体時、さらにはリサイクルの過程でも環境への負荷を軽減することができます。これは、公共建築物等における木材の利用に関する法律が施行されて以降、特に重要視されているテーマです。
また、日本には豊かな森林資源がありますが、残念ながらその利用はあまり進んでいません。近年、中大規模建築物において木質化が急務とされ、多くの技術革新がもたらされています。特にCLT(直交集成板)や木造トラスといった最新技術は、耐久性や耐火性、さらには遮音性なども兼ね備えており、従来の鉄筋コンクリートや鉄骨構造と遜色ないレベルにまで達しています。
2025年大阪万博と木造建築の未来
2025年に開催される大阪万博では、多くの建物が木造で計画されています。その中でも、「大屋根リング」はCLTを主構造とした世界最大の木造建築物として、ギネスに認定されています。大阪万博をきっかけに、木造建築の可能性が広がることは確実といえるでしょう。実際、幅広い建築物が計画され、その選択肢として木材が注目されている現状もあります。
建築コストの高騰により、多くの企業から木質化に関する相談が寄せられています。木造建築はコスト面でも優位になることが多く、軽量であるため地盤への負荷も軽減し、杭や地盤改良などのコストを抑えることができます。
国産材の活用と日本古来の技術の継承
日本の木材は資源豊富ですが、流通やコスト、人材不足といった問題から十分に利用されていない現状があります。中大規模木造建築を進めることは林業を活性化し、日本古来の木造建築技術の伝承にもつながります。LADはBELCEAUを通じて、魅力的でかつ合理的な中大規模木造建築の計画とデザインを進めていきます。
私たちは、次世代の未来を創生し、脱炭素社会の実現に向けて社会のニーズに応えるため、これからも挑戦を続けていきます。BELCEAUが目指すのは、ただの建物ではなく、人々の生活そのものを豊かにする「木の温もり」があふれる空間なのです。
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なお、お問い合わせは株式会社LADまで。担当は高山、電話番号は048-287-3037です。