新しい地域づくりを目指す一般社団法人『バイローカル』の設立
画一的な街並みが広がる中、地域経済の縮小に危機感を抱く5人の創業メンバーによって設立された一般社団法人『バイローカル』。彼らはこの団体を通じて「ご近所資本主義」という新しい概念を提唱し、地域内での経済循環を促進しようとしています。また、既存の地域の価値を再編集し、未来のコミュニティを創造することを目指しています。
理事メンバーの役割
この団体の理事には、株式会社サルトコラボレイティヴの代表である加藤寛之氏、株式会社Q0の代表林千晶氏、株式会社博報堂ケトルのプロデューサー日野昌暢氏、株式会社シービジョンズの東海林諭宣氏、そしてHOME/WORK VILLAGEのプロデューサー小野裕之氏という多様なバックグラウンドを持つメンバーが揃っています。彼らは実践的な活動を続ける中で地域の「自己肯定感」を育むことを重要視しており、そのために必要な新たなまちづくりモデルの確立を目指しています。
バイローカルムーブメントの成功事例
実際の活動の中で、バイローカルは2013年から大阪市阿倍野区昭和町エリアでムーブメントを開始。地域の魅力を視覚化し、毎年開催される「バイローカルマーケット」を通じて新たな商いを生み出しました。その結果、80以上の新規店舗が誕生し、エリアの地価は45.4%も上昇しました。この取り組みが評価され、「グッドデザイン賞2024」を受賞することになりました。
今後の展望と活動
一般社団法人バイローカルは、地域の「よき商い」を育て、地域内経済循環を生み出すことを目指しています。そのための活動として、以下のプログラムが用意されています。
- - 塾形式の「バイローカル・スクール」: 地域の人々が集まり知識を共有することで、まちの良さを育てる仕組みを学びます。
- - トークイベント「バイローカル・ドリンクス」: 地域の皆さんとの直接的な交流を促進します。
- - マーケット開催支援: 地域の店舗が協力し、青空市を開催し、魅力を発信します。
- - コンサルティングサービス: 鉄道会社や地方自治体向けに地域内経済循環システムを提案します。
設立記念イベントの開催
さらに、設立記念イベントとして2025年10月2日(木)に東京世田谷区のHOME/WORK VILLAGEでトークセッションが予定されています。当日は、各理事によるクロストークを通じて、今後の班としての展望や具体的な活動内容が語られる予定です。イベント参加者は『ご近所で買おう!』を合言葉に、地域の大切さを再確認する機会になることでしょう。
今後の展開に期待
バイローカルは、地域に新しい価値をもたらし、地域経済を活性化する活動を全国に拡大することを目指しています。今後の活動に注目が集まります。地域の魅力を再発見し、新しいつながりを生むこのカタチが、私たちの生活を豊かにする要素となるかもしれません。地域の皆さんの参加と協力が期待される中、バイローカルの運動がどのように進化していくのか楽しみです。