福岡で新たなアート体験を—Eri Tsutsumy個展「Re-think」
地域と世界を繋ぐアート体験が、福岡市のクロスライフ博多柳橋で楽しめます。この度、福岡出身のアーティストEri Tsutsumy(エリ ツツミー)氏による個展「Eri Tsutsumy Exhibition|Re-think」が、2023年より始まった支援企画『ARTISTS in CROSS Life』の第5弾として開催されています。入場は無料ですので、ぜひ気軽に足を運んでみてください。
展示の背景と目的
クロスライフ博多柳橋は、地域との繋がりを大切にし、居心地の良いサードプレイスを提供することを目指しています。このホテルでは、地元で活動するアーティストに作品を発表する機会を与えることにより、地元の魅力を国内外の宿泊客に伝えることを目指しており、その一環としてEri Tsutsumy氏の個展が行われています。
「Re-think」展では、アーティストの最新作が紹介されており、彼女のアートがどのように地域や文化と対話するのかを体験できる貴重な機会となっています。
Eri Tsutsumyの作品とは
Eri Tsutsumy氏の作品は、彼女が日々の生活から直感的にインスパイアされた「Re-think」シリーズを中心に構成されています。特に、作家が就寝前に行う“連想ゲーム”からインスパイアされた二語のドイツ語をテーマにしたミニマリズムの描写が特徴的です。「Morgen – Geburt(朝 – 誕生)」「Sprache – Verbindung(言語 – つながり)」「Erfahrung – Freundlichkeit(経験 – 優しさ)」など、言葉と記憶、余白、質量を織り交ぜた新たな視点を持つこの作品群は、観客に深く響くものとなっています。
また、「Brunnen(泉)」と名付けられたシリーズでは、滲みや線の重なりから成る抽象絵画が展開され、観る者に時間や記憶の深層を思わせる形象が描かれています。これにより、作品と観客の間に静かな対話が生まれ、日常の喧騒を一瞬忘れさせられるような体験が得られることでしょう。
展示の詳細情報
- - 展示/販売期間: 2025年9月30日(火)まで
- - 場所: クロスライフ博多柳橋 1Fロビー
- - 入場料: 無料
Eri Tsutsumy氏の作品は、彼女が初めてドイツ語に触れてから20年の経験をもとに描かれています。異文化の交流の中で育まれた彼女の視点と感受性が、アートという形を通じて感じられることでしょう。
アートプラットフォームと地域のつながり
今回の個展は、TAAF(TAG STÅ ART AGENCY FUKUOKA)によるキュレーションのもとで開催されており、地域に根ざしたアーティストたちを支援する取り組みです。福岡市春吉に位置するTAGSTÅは、コーヒースタンド兼ギャラリーとして、アートと日常の融合を図っています。このようなプラットフォームによって、アートがもっと身近な存在として感じられるようになるのです。
クロスライフ博多柳橋の魅力
クロスライフ博多柳橋は、博多の台所として知られる柳橋連合市場が近くにあり、天神や博多エリアへのアクセスも非常に便利です。また、館内には福岡の伝統工芸品を基にしたアート作品やデザインが施されていて、地域の特色を活かした空間づくりがなされています。こうした環境は、訪れる方にとって心安らぐサードプレイスを提供しています。
ぜひ、この機会にEri Tsutsumy氏の作品に触れながら、福岡のアートシーンを感じてみてはいかがでしょうか。きっと、新たな気づきやインスピレーションを得ることができるはずです。