西肥バスが「スマートバス停」を導入
福岡市の近隣に位置する長崎県佐世保市で、交通サービスの新たな時代が始まろうとしています。西肥自動車株式会社は、株式会社YE DIGITALが提供する「スマートバス停」を新たに3種類、計11基を導入し、2025年2月下旬から運用を開始する予定です。この取り組みは、利用者の利便性を向上させながら、同時に業務の効率化にも寄与することを目的としています。
スマートバス停の目的と効果
近年、バス運転士の不足が問題視される中で、地域の交通サービスを担う西肥バスは、デジタル化(DX)の推進に力を入れています。「スマートバス停」は、バス利用者に快適な移動環境を提供するだけでなく、ダイヤ改正や業務運営の効率化にも効果をもたらす期待が寄せられています。
特に省電力型モデルの「楽々モデル」は、遠隔地のバス停や頻繁に時刻表の変更が求められる運行に適しており、業務の効率性向上を目指します。これにより、西肥バスは持続可能なバスサービスの提供に向けた取り組みをさらに強化する計画です。
利用者に優しい設計
導入予定の「スマートバス停」は3つのモデルに分かれており、それぞれの利用シーンに応じた最適な運用が行われます。これらのモデルには、繁華街モデル(Type-A)、市街地モデル(Type-B)、省電力型「楽々モデル」(Type-D)がラインアップされ、市内の異なる要望に応える形で配置されます。
- - 繁華街モデル(Type-A): 駅前など観光客の多い地域に設置され、交通の「ハブ」となります。
- - 市街地モデル(Type-B): 地域住民の普段使いに適し、生活の拠点となるバス停に。
- - 省電力型「楽々モデル」(Type-D): 乾電池を利用し、配置場所に応じて手間を省いた運用が可能です。
このような使い分けにより、佐世保市内の利用者にさらなる利便性を提供し、視認性の向上も図ります。
具体的な設置場所
具体的には、佐世保市内には繁華街モデルと市街地モデルの計5基が設置され、利用者の多いバス停に導入されます。
- - 佐世保駅前(8番のりば): 繁華街モデル Type-A(1基)
- -戸尾町(早岐方面): 市街地モデル Type-B(1基)
- - 俵町(平戸方面): 市街地モデル Type-B(1基)
- - 松浦町国際通り(日野方面、早岐方面): 市街地モデル Type-B(2基)
一方、大村市内には6基の省電力型モデルが導入され、空港アクセスなどにも対応できる体制を整えています。
- - 試験場前:(空港方面、佐世保方面)
- - 新大村駅前:(空港方面、佐世保方面)
- - 彼杵本町:(空港方面、佐世保方面)
地域活性化への期待
西肥バスはこの「スマートバス停」を通じ、交通機関の利便性を向上させるだけでなく、地域の活性化にも貢献していきます。 YE DIGITALは、交通事業者と連携しながら、地域事情に応じた最適なバス運用を実現していく方針です。
このように、地域に根差した持続可能な交通サービスを実現する取り組みを通じて、バス利用の未来を切り拓く西肥バスの挑戦が期待されます。