医療法人社団ゆみの、ベトナム基幹病院と連携を開始
医療法人社団ゆみの(東京都豊島区、理事長:弓野大)は、ベトナム・ホーチミン市にあるトンニャット病院と、同法人が運営支援を行うDOMED Clinicとの間で、循環器疾患患者を対象とした地域包括ケアモデルの構築に向けた基本合意書(MOU)を締結しました。これにより、両機関は連携して退院後の患者ケアを強化する取り組みを実施します。
背景と課題
近年、ベトナムでは高齢化や生活習慣の影響により、循環器疾患を含む慢性疾患の患者数が急増しています。この状況は死亡原因の上位に位置するほど影響が大きく、しかし退院後の医療サポートや在宅医療の体制が不十分であり、大病院への患者集中や再入院が課題となっています。
ゆみのはこれまで、クラウド型ナースステーション「管制塔センター」や在宅患者情報共有システム「eHomeCare」などを通じて、予防から在宅医療に至るまでのノウハウを蓄積してきました。これを基に、ベトナムの公立病院や地域クリニックとの連携強化を進めているのです。
基本合意書の内容
新たに締結された合意書に沿って、ゆみのはトンニャット病院と協力し、退院支援、遠隔モニタリング、在宅医療の地域包括ケアモデルを展開します。具体的には、トンニャット病院が患者の選定や院内治療、退院計画の策定を行い、退院後のフォローアップやプログラム評価を担当します。
一方、DOMED Clinicは運営調整役として、病院チームと在宅ケアチームの連携を図り、データ収集や成果報告を行います。これにより、循環器疾患患者の病院から在宅へのスムーズな移行を目指します。
調印式の様子
2026年5月14日に行われた調印式では、トンニャット病院の院長であるレ・ディン・タン氏や、ベトナム家庭医協会会長のファム・レ・アン教授をはじめ、多くの関係者が出席しました。式では、医療のあり方が「病院中心の治療」から「継続的な健康管理」へと変わる重要性が強調され、退院後のケアが特に高齢者や慢性疾患患者にとって大事であるとの意見が出ました。
医療の未来への取り組み
このMOU締結は、日本で培われた地域包括ケアと在宅医療の知見を活かし、ベトナムにおける医療課題の解決へ向けた第一歩です。今後は、トンニャット病院を中心に、地元のパートナーたちと協力し、病院から地域へと患者をつなぎ、退院後の支援体制を強化していく考えです。
未来の展望
地域での医療体制強化は、患者だけでなく、医療従事者やその家族にとっても精神的な負担の軽減や医療費の抑制につながる期待があります。このような包括的な取り組みが進むことで、ベトナムの地域医療がより効果的で持続可能なものになることを目指しています。将来的には、より多くの地域に展開し、その成果を広めていく考えです。
法人概要
医療法人社団ゆみのは、「医を通してその人らしい人生をサポートする」という理念のもと、東京を中心に外来診療と在宅医療を展開しています。2012年に設立以来、福岡を含む8つの拠点でサービスを提供しており、地域の医療ニーズに応えています。