視覚障がい者の外出を支援する最先端のAI技術
視覚に障害を持つ方々の外出は、日常生活において大きなハードルとなっています。日本では白杖や盲導犬といったサポートが一般的ですが、これらの方法では解決できない多くのリスクが存在します。そんな中、株式会社マリス creative designが開発した新たな歩行支援デバイス「Seeker」が注目を集めています。このデバイスはAI搭載により、視覚障がい者の「安全なひとり外出」を実現するために設計されています。
「Seeker」の特長と機能
「Seeker」は、リアルタイムで障害物を検知し、振動で知らせるエッジAI技術を搭載しています。これにより、胸部や顔の高さに存在する障害物への対応が可能となり、駅ホームからの転落や信号の視認といった命に関わるリスクを軽減します。また、デザインはゲーム業界での経験を持つ森澤有人氏が手がけており、「福祉機器に見えない美しさ」を追求しています。
社会実装への進展
現在、「Seeker」は福岡市、山梨県、北九州市をはじめとした複数の自治体で実証導入が進んでおり、2024年度からは東京都渋谷区でも社会実装を開始する予定です。このデバイスは、主に視覚障がい者層(盲目・中途失明者)を対象にしており、給付制度を活用することで自己負担を抑えた形での導入が可能です。また、今後は高齢者層にも対象を広げ、見守りアプリと連携したサブスクリプションサービスも展開予定です。
投資募集の概要
今回、会社は株式投資型クラウドファンディングサービス「FUNDINNO」を通じて、「Seeker」の社会実装を加速させるための資金を募っています。募集期間は2024年6月4日から6月17日まで。目標は1,000万円で、上限は8,000万円。この活動に参加することで、視覚障がい者の皆様が心から望む「ひとりで歩きたい」という願いをサポートすることができます。
代表者のメッセージ
代表取締役である和田康宏氏は、「視覚障がい者の方々がもう一度ひとりで歩きたいと願ったとき、社会がその一歩を支援しているかどうかが重要です。『Seeker』は、テクノロジーを通じてその願いに応えるための製品です。」と語っています。今後の展望に期待が寄せられます。
まとめ
「Seeker」は視覚障がい者の移動を支援する新たな技術ですが、視覚障がい者の「外出の壁」を打破する一歩となることが期待されています。ぜひこの機会に、デバイスの詳細や株式募集についてチェックしてみてください。
会社概要
視覚障がい者のために設計されたこのデバイスが、未来の社会にどのように貢献していくのか、その行方に注目が集まります。