福岡発・偶然の出会いが生む新たな中途採用支援のカタチ「ソコナラ」の挑戦

福岡が育む新しいキャリアの形

福岡市に本社を構える株式会社ソコナラは、地域企業とキャリア人材を繋げる新しい試みを展開しています。特に注目されるのは、経済産業局が審査した「Mid KYUSHU共創サポーターズ」に登録されたことです。この登録は、地方企業や人材の活性化を目指す中でも特に重要な意味を持っています。

ソコナラとはどんな会社？

ソコナラは、特に30代から40代のキャリア人材と成長意欲のある地域企業の経営者との「偶然の出会い」を演出する中途採用支援サービスです。一般的な人材紹介サービスとは異なり、過去の職歴やスキルに依存せず、自然な対話を通じて新たな気付きやマッチングを生み出します。

また、提供されるイベント「ソコナラMEET」では、参加者の自己分析や仮想転職ワークを通じて、個人と企業の間に深い共感を生むことを目指しています。こうした活動を通じて、多くの採用事例を創出し、地域の雇用拡大にも寄与しています。

フロー状態を目指す職場環境

ソコナラの特徴は、九州経済産業局が提唱する“フロー状態”の職場環境を重視している点です。この概念は、労働者が集中し、没頭できる状態を作り出すことにより、労働生産性を向上させることを意味します。人が本当に夢中になれる職場との出会いを支援しようとするソコナラの取り組みは、地域経済の活性化にも直結しています。

地元での起業に込めた思い

創業者の三宅庸介氏は、関西電力での約18年のキャリアを経て、2017年には国家資格キャリアコンサルタントを取得。その経験を活かし、地域の企業と個人のために新たな雇用の形を模索しました。地元・福岡を拠点にすることで、「自身の働くエネルギーを還元したい」という思いを体現しています。

今後の展望

ソコナラは、今後も福岡県内での展開を進め、地域金融機関や自治体との連携による採用支援プログラムの拡大を図ります。また将来的には、政令指定都市を中心とした全国展開も視野に入れています。労働時間の短縮を目指すだけでなく、フロー状態を創出することで、地域の労働生産性を大幅に向上させる新たなビジョンを示しています。