ビジネスパーソン調査:フルリモート勤務が支持を集める理由に迫る
最近、株式会社プロフェッショナルバンクのHR研究所が実施した調査では、在宅勤務と出社勤務を兼用するビジネスパーソンの意識が浮き彫りになりました。調査では、1,075名のビジネスパーソンが参加し、働き方に対する満足度や不満点について答えています。
フルリモート勤務が人気の理由
調査によると、フルリモート勤務者のうち約90%が「非常に満足」または「やや満足」と回答。その理由として最も多いのは、"通勤がなくなることでの身体的・精神的な疲労軽減"です。実際、51%以上がこの点を挙げており、その他にも通勤時間を有効に使えることや通勤費用の削減も支持を集めています。
このように、働く環境が柔軟であればあるほど、ビジネスパーソンは仕事に対する充実感を感じやすくなります。特にフルリモート勤務では、通勤にかかる時間や費用から解放されることが大きな魅力となっているようです。
完全出社勤務の現実
一方で、完全出社勤務者は「やや満足」の回答が最も多く、通勤に関しては49.6%が「通勤による時間的拘束がある」と述べています。このことから、通勤に伴うストレスが生産性に悪影響を及ぼしていることが浮き彫りになりました。オフィスの集中できる環境は評価されていますが、やはり通勤がネックとなっているようです。
ハイブリッド型勤務の特性
ハイブリッド勤務者についても調査しました。彼らはフルリモート勤務と出社勤務のメリットを享受できる一方で、業務の切り替えに難しさを感じている様子です。32.1%が「出社とリモートのバランスの取り方が難しい」と答えており、柔軟性の中にも課題が存在することが明らかとなりました。
不足している留意点
フルリモート勤務者の中には「孤独感」を抱えている人も少なくありません。直接のコミュニケーションの不足や業務に対する外的要因によって、仕事が思うように進まないと感じることもあるようです。出社勤務者も「通勤が疲れる」という点が圧倒的に不満として挙げており、果たしてどのようにバランスをとるべきかが重要な課題となっています。
理想の働き方について
調査では理想の働き方についても質問され、フルリモート勤務者の47.3%が現在のフルリモート勤務を支持。ただし、ハイブリッド型でも主にリモートの日が多いことが求められています。特に、ハイブリッド型勤務者の79.6%がその形態を好んでいる事実が、今後の労働市場における方向性を示唆しています。
結論
今回の調査から、フルリモート勤務が支持を集める理由やその傾向が浮き彫りとなりました。通勤の負担が少ないことや、柔軟な働き方が満足度に結びつく一方で、心理的なストレスやコミュニケーション不足といった問題も存在していることが確認されました。企業はこれらのデータを基に、今後の働き方改革を進めていく必要があるでしょう。