事業承継に関する実態調査
M&Aロイヤルアドバイザリー株式会社が2023年に行った調査が明らかにしたのは、事業承継の重要性は感じながらも、多くの経営者が具体的な行動を起こせていないという実態です。調査では、中小企業を経営する50歳から75歳の経営者1,200人を対象に、事業承継の検討状況や先送りする理由を探りました。
事業承継の重要性と実行難度
中小企業にとって、事業承継は単なる経営課題ではなく、従業員の雇用や地域経済の維持にも深く関連しています。しかし、経営者の約6割が「特に何もしていない」と回答しており、具体的な行動には至っていないことが明らかになりました。特に多かったのは、「まだ時間がある」という先送りの意識です。
事業承継に対する経営者の意識
調査によると、経営者が事業承継を「重要な課題」と認識しながらも、検討や相談を急ぐ必要性を感じていないケースが多いことが分かります。「重要な課題だが緊急ではない」と考えている経営者の割合は23.8%に上り、後継者不足や引退を考える経営者が多い中で、すぐの行動にはつながっていない現状が伺えます。
健康や体力への不安から検討を開始する経営者
事業承継の検討開始時期について尋ねたところ、「60代から」と考える経営者が多く、健康や体力に不安を感じたときに考え始める割合も21.8%でした。しかし、健康状態が悪化してから検討を始めると、選択肢が限られてしまう可能性が高く、早い段階での準備が求められます。
具体的行動を取っていない経営者の理由
調査では「何から始めるかわからない」といった理由が目立ち、約6割が具体的な行動を起こせていない状況です。具体的に事業承継やM&Aに向けて行動する経営者は非常に少なく、税理士への相談や身近な関係者との話し合いにとどまっています。専門機関への相談が進まないことが、課題とされます。
情報開示の不安が意思決定を妨げる
6割以上の経営者が情報開示に不安を感じています。「取引先との関係が悪化する」ことや「社内への広がりによる不安」が特に懸念され、これが相談や情報共有をためらう大きな要因となっています。経営者は情報漏洩による信頼関係の悪化を心配し、結果的に事業承継の検討への心理的ハードルとなっています。
事業承継に向けた最初の一歩
事業承継は「まだ先のこと」ではなく、早期に選択肢を整理するべき経営課題だと明言できます。社内体制の整備や、買手候補の探索、条件交渉など、事業承継プロセスは複数あり、慎重な準備が不可欠です。今後も、経営者自身が元気なうちに承継の検討を開始することが望まれます。
M&Aロイヤルアドバイザリーによる支援
M&Aロイヤルアドバイザリーでは、事業承継に関する無料相談を提供しています。専門家との対話を通じて、親族内承継、役員・従業員承継、第三者承継、M&Aなど、経営者にとって適切な選択肢を一緒に考えていきます。ぜひ、お気軽にお問い合わせください。