横枕の挑戦
2025-05-25 12:05:23

相知町横枕に広がる「ネイチャーポジティブ」な挑戦と里山の魅力

自然と共生する相知町横枕の挑戦



相知町横枕自然共生区域では、持続可能な地域づくりを目指して「ネイチャーポジティブ」な活動が展開されています。ここは、住民たちの協力により守られた里山で、佐賀県初の自然共生サイトとして認定されています。地域の生物多様性を保全するモデルとしても注目されています。

春の自然観察会が開催



5月18日には、佐賀県自然史研究会と共に「春の自然観察会」が行われました。このイベントには専門家や地域住民、子どもたちが参加し、田んぼやため池、森、神社、水路などを巡り、実際に地域に生息するアカハライモリやカエルといった生き物に出会うことができました。観察終了後は横枕公民館にて「発見シェアタイム」を実施し、参加者同士で自然の中で気づいたことをシェアする機会を設けました。こうした交流を通じて、人と自然のつながりを深く実感することができました。

世界生物多様性の日の発表



また5月22日、北九州市で開かれたシンポジウム『ネイチャーポジティブな社会を九州の地から』で、横枕の取り組みが地域事例として紹介されました。このシンポジウムでは、九州各地の自然共生サイトからの発表が行われる中、横枕の住民代表も登壇し、代々受け継がれてきた里山の保全活動について語りました。地域の知恵と実践が、世代を超えて受け継がれる姿が印象的でした。

地域の文化と共生の理念



相知町横枕の自然共生区域は、農業と自然が調和した環境として、地域住民と協力しながら築かれています。この活動は1926年に柳宗悦が提唱した「民藝運動」とも関連し、「日常の中の美」を大切にする精神が息づいています。古くから根付いてきた日本の文化と地域の暮らしを再評価することで、ネイチャーポジティブな価値を実現しています。

国際的なネットワークとの連携



さらに、同日に国際的な再生型コミュニティネットワーク「ERC(Eco Restoration Communities)」の公式Instagramでは、横枕での活動が“世界生物多様性の日”のアクションとして紹介されました。地域の小さな取り組みが国際的に共有されることで、「ネイチャーポジティブ」という理念が広がりを見せています。このように、地域の活動が地域と世界をつなぐ重要な要素となっています。

未来へ向けた展望



今後、唐津Farm&Foodは地域住民や専門家と連携し、調査や観察、教育活動を通じて、佐賀から全国、さらには世界へと「ネイチャーポジティブ」な社会づくりを広げることを目指しています。相知町横枕の取り組みは、持続可能な地域づくりの成功例として、他の地域にも影響を与えていくでしょう。自然と人が共に生きる社会の実現に向け、横枕の挑戦は続いていきます。


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