SNSや口コミが転職活動に与える影響
株式会社ワークポートが実施した調査によると、近年、転職活動における情報収集手段としてSNSや口コミサイトが非常に重要な役割を果たしていることが明らかになりました。今回の調査対象は全国のビジネスパーソン308名で、転職活動がどのようにSNSや口コミに影響を受けているのかを探りました。
1. SNSや口コミサイトの利用実態
調査によると、求職者の83.8%がSNSや口コミサイトを必ず、またはよく確認しているとの結果が出ました。これは、企業の公式情報だけでなく、他者の意見や実体験を通じてよりリアルな情報を求める傾向が表れています。今や転職活動において、SNSや口コミは不可欠な存在となっているのです。
2. 利用目的の多様化
求職者がSNSや口コミサイトを利用する主な目的は、職場の雰囲気を把握することです。77.1%が職場の実態を理解するためにSNSを活用すると答え、続いて65.1%がリスクを確認するために利用していると回答。公式情報だけでは伝わらない社員の様子や待遇、ブラック企業の実態を把握するために、自ら情報収集を行う姿が見受けられます。さらに、選考を有利に進めるためにSNSを活用する求職者も多いことがうかがえます。
3. 情報の信頼性
面白いことに、公式情報とSNS・口コミサイトで食い違いがあった場合、43.8%の求職者がSNSや口コミの情報を信頼すると回答しました。一方、公式情報を信じるとした人は29.1%にとどまります。これは、企業からの一方的な情報発信だけでは求職者の信頼を得にくい現状を示しています。
4. 応募を辞退する要因
転職活動中にSNSや口コミの影響で応募や選考をやめた経験がある人は、実に48%に及ぶことが分かりました。これには、応募をやめた34.5%の人が含まれます。このように、SNSや口コミが求職者の選考判断に大きな影響を及ぼしていることが明らかになり、企業はそれに耳を傾ける必要があります。
5. マイナス要素とプラス要素
離脱の原因としては、54.7%の求職者がネガティブな投稿を挙げました。また、コンプライアンス意識の低さや、公式情報との乖離も応募辞退の要因になっています。一方で、良い面と悪い面の両方を提示している企業は73.6%に評価されています。この結果から、求職者は完璧な企業像を求めるのではなく、現実的な情報を重視していることが伺えます。
6. 求職者が求める情報の透明性
求職者は、公式情報では見えない部分を理解するためにSNSや口コミを通じて情報を得ようとしています。このため、企業は自身の課題や実情を正直に伝えることが求められています。
今回の調査から、SNSや口コミが求職者の意思決定にどれほど影響を与えているかが明らかになりました。企業側は、求職者の声に耳を傾け、透明性のある情報開示を行う必要があります。