アズワンの九州DCが福岡県古賀市に誕生
福岡県古賀市に、アズワン株式会社が最先端の物流センター「九州DC」を新たに開設しました。この物流施設は、国が注力している九州エリアの産業用先端半導体などの生産拠点としての重要な役割を担うことが期待されています。開所式は行われ、今後の本格稼働に向けた準備が始まっています。
九州DCの特徴
九州DCは、最新の技術を駆使したマテリアルハンドリングシステムを備えており、効率的な物流作業を実現します。特に注目すべきは、AGV(自動搬送車)が使用される点です。このAGVは、高さ3.8メートルの高層棚から商品を搬送し、ピッキング場所で自動的に位置をセットアップします。このプロセスにより、「Good to Person」と呼ばれる定点作業が可能となり、全体の作業効率を37%向上させることができます。
この新設倉庫の働きによって、物流業界の現状の課題への解決策が提供されるだけでなく、戦略的なサービスの拡充も進められることになるでしょう。
施設概要
「九州DC」は、以下のような特徴を持っています:
- - 本格稼働日:2025年6月16日出荷分から
- - 名称:九州DC
- - 所在地:福岡県古賀市青柳233-1
- - 延床面積:約8,500平方メートル(地上2階建て)
物流の未来を見据えて
近年、物流業界は多くの社会課題に直面しています。特に、効率的な配送網の構築やコスト削減、環境負荷の軽減などが求められています。アズワンの九州DCは、こうした課題に対して新たな解決策を提供することで、地域の産業振興に寄与できると期待されています。
また、九州エリアが持つ特性を活かし、物流を核とした様々なサービスを展開することが計画されています。今後、九州DCは物流の効率化だけでなく、地域経済の活性化にも寄与する重要な拠点となるでしょう。
既設物流センターの比較
アズワンは既に、全国でいくつかの物流センターを運営しています。その中でも特に大規模な施設として、千葉市のSmart DCや、大阪市の大阪物流センター、兵庫県の阪神DCなどがあります。
- - Smart DC:千葉市稲毛区、延床面積約52,800㎡
- - 大阪物流センター:大阪市西淀川区、延床面積約23,000㎡
- - 阪神DC:兵庫県尼崎市、延床面積約44,100㎡
これらの全国規模での物流ネットワークを基に、九州DCが新たなサービスを提供することで、アズワンは国内物流のリーダーシップをより一層強化することを目指しています。今後の展開に注目です。