福岡・ホテルイル・パラッツォに新たなフレンチレストラン「L’Unique labo」がオープン！

新たな食の拠点「L’Unique labo」

福岡市の中心地に位置する「ホテルイル・パラッツォ」が創り出した特別な空間に、2023年9月14日、フランスのミシュランシェフ、濵野雅文氏による新しいレストラン「L’Unique labo」がオープンしました。こちらのレストランは、完全予約制の8席のみの限定的な環境で、九州の豊かな食材とフランスの技術を融合させたユニークな体験を提供します。

この場所はかつて教会として使用されていたエリアをリノベーションしたプロジェクトの一環として、新たな価値を創造することを目指しています。シェフ濵野は、フランス・ブルゴーニュでオーナーシェフとして6年連続でミシュラン二つ星を獲得した実績を持ち、2023年に帰国後約2年間にわたり構想を練り上げ、このレストランを実現させました。

シェフ濵野の哲学

濵野氏の料理は、単なる食事を超え、食材そのもの、料理の技法、さらには空間と会話が一体となった体験を目指しています。彼は「L’Unique」に込めたまさに「唯一無二」という言葉と、「実験室」を意味する「labo」を融合させ、カウンター越しに楽しむ料理がまるで舞台のようだと評しています。

多彩なコースメニュー

「L’Unique labo」の提供するメニューは、九州産の旬の食材を主役にした全11皿のコースで構成されています。シェフ濵野はフルーツ、ハーブ、エディブルフラワーなど自然素材にこだわり、視覚と味覚の両方を楽しんでいただけるように設計しています。口に運ぶたびに味わいが移ろうこのコースは、彼の「定点観測」的な料理観を体現しており、訪れる人々に季節の移ろいを感じてもらえることでしょう。

アトリエ・オイによる空間設計

この特別なレストランのデザインを手がけたのは、世界的に評価されているデザインチーム「atelier oï」。彼らの手により、チャペル跡地に設けられた開放感あふれる空間は、白を基調にしたシンプルなカウンターが特徴です。高さ6メートルを超える天井が印象的で、訪れる人々は日常から切り離されたかの如く、時間を忘れて料理に没頭することができます。