サプリメントに寄せる信頼と不安
近年、サプリメントや機能性表示食品の利用が広がっている中で、消費者の中にはその品質や安全性に疑念を抱く声が増えています。株式会社EASによる調査の結果、サプリメントを週3日以上摂取している利用者の約50%が「品質や安全性に不安がある」と感じていることが明らかになりました。
調査の背景と目的
株式会社EASは、サプリメントや機能性表示食品の安全性や品質に関する調査を実施しました。この調査は、近年の一部商品による健康被害を受け、消費者がどのような基準で商品を選んでいるのかを明らかにすることを目的としていました。サプリメントに対する利用者の信頼を高めるには、どのような条件が必要なのでしょうか。
サプリメントの種類と目的
まず、調査対象者がどのようなサプリメントを摂取しているかを尋ねたところ、最も多かったのは「ビタミン・ミネラル」で、約60%がこれを選んでいることが分かりました。その他には、「目や肝機能サポート」、「疲労回復・エナジー系」のサプリメントも一定の支持を受けていました。これらは基礎的な健康維持や、特定の体調不良をカバーするために利用されることが多いようです。
また、摂取の目的について尋ねると、約71%が「健康維持・予防」を挙げており、病気の予防を重視する消費者意識が見えてきます。
商品選択時のポイント
次に、「サプリメントを選ぶ際に重視するポイント」を確認すると、最も重要視されていたのは「価格」で49.5%がこれを選びました。続いて「成分内容」と「科学的根拠」が続き、特に消費者が求めているのはしっかりとした裏付けのある商品であることが強調されます。
サプリメントは長期間にわたって摂取するため、価格面での安定が特に重要視されるのは自然と言えるでしょう。しかし、安さだけでなく、効果が科学的に証明されていることも求められています。
消費者の不安の実態
一方で、品質や安全性に対する不安がどのようなものなのかを聞いてみると、約50%の利用者が何らかの不安を抱いているとの結果が出ました。具体的には、健康被害に関するニュースや効果の不透明さが主要因として挙げられており、消費者は自らの健康を守りたいと強く願っていることがわかります。
信頼を得るために必要な条件
では、信頼できるサプリメントとはどのような条件を満たすべきなのでしょうか。調査によると、「臨床試験を実施して科学的根拠を示している商品」が最も多く支持され、54.9%の人が「原材料を明確に開示していること」を求めています。
同価格帯の製品が並んでいる中で、9割以上の人が「臨床試験の実施がある商品を選びたい」と回答したことから、臨床試験が商品の信頼性の決め手となることが浮き彫りになりました。
企業への期待
消費者の求める情報とは、単なるイメージや宣伝文句ではなく、実際に安心して使用できるデータに基づいた内容です。そのため、企業側は情報を開示し、透明性を高めることが今後の課題となるでしょう。サプリメント市場が拡大する中で、消費者の信頼を得るためには、臨床試験を積極的に実施し、その結果を公開することが求められています。
まとめ
サプリメント利用者の約半数が抱く不安を払拭するには、情報の透明性と科学的根拠が不可欠です。消費者は価格もさることながら、確かなエビデンスに基づいた商品の選択を重視しており、今後の市場においては、企業の誠実な姿勢が信頼を築く鍵となるのです。信頼できるサプリメントの普及を目指すためにも、企業は消費者の声に耳を傾ける必要があります。