吉野家と太陽化学、京都府立医科大学が食の健康を革新する共同研究を発表

吉野家と太陽化学、京都府立医科大学の共同研究

吉野家ホールディングスが、太陽化学、京都府立医科大学と協力して進めている「食と健康研究講座」について、注目すべき成果が発表されました。この研究は、日常の食事を通じて健康的な生活を提案し、特に生活習慣病を予防することを目的としています。

牛丼とグアー豆食物繊維の組み合わせ

新たな研究により、吉野家の名物「牛丼」と発酵性食物繊維であるグアー豆食物繊維を同時に摂取することで、食後の穏やかな血糖と脂質応答が促進されることが明らかになりました。この組み合わせにより、インクレチンと呼ばれる消化管ホルモンの分泌が増加し、腸内環境を整える効果が期待されます。その結果、代謝改善や筋量維持を助けることが示唆されています。

京都府立医科大学の濵口真英講師が、6月15日にグランキューブ大阪で行われた第25回日本抗加齢医学会総会の共催セミナーで、これらの成果を発表しました。この発表は、特に加齢に伴う健康課題の解決に向けた新たなアプローチとして注目されています。

研究の進展と今後の展望

今後、この共同研究講座では、グアー豆食物繊維が持つコレステロール低下作用や血糖上昇抑制効果など、多様な健康機能の研究が進められていく予定です。食品の研究開発や摂取のシーンが想定される中で、すべての人々が安心して選べる健康的な食事の提供を目指していきます。

さらに、2024年には吉野家の牛丼を食べる際にグアー豆食物繊維を摂取することで、消化管ホルモンの分泌上昇や食欲ホルモンであるグレリンの抑制が報告されています。これらの研究結果は特許出願にもつながっており、新たな健康商品開発へとつながることが期待されています。

吉野家の「食べることで健康を目指す」取り組み

吉野家ホールディングスは、経営理念に「For the People～すべては人々のために～」を掲げ、日常の食を通じた健康の重要性を感じています。栄養機能を重視した研究を進めるために、専門家を招へいし、エビデンスに基づく健康を追求しています。

例えば、機能性表示食品や特定保健用食品の研究開発も行い、健康志向の食生活を支援するために、美味しい商品を開発しています。この度の産学連携による共同研究も、素材開発部のメンバーが活躍し、伝統の味を守りながら現代の健康ニーズに応える商品を目指しています。